魔王の復活により、辺境のルナグレイヴ侯爵領は一夜にして滅びた。

侯爵令嬢シルクハティは、母が最後にかけた魔法によって白銀の獣へと姿を変え、焼け落ちた故郷にただ一人取り残される。

調査隊を率いて現地を訪れたのは、魔力を一切持たない貴族の青年ゼクス。

月夜の森で白銀の獣となったシルクと出会った彼は、その美しさと強さ――そして、すべてを失いながらも前を向こうとする姿に恋をする。

「魔王を倒して、復讐したい」

シルクの願いを知ったゼクスは、彼女を一人で復讐の道へ行かせないと決める。

王宮魔術師ユーリと共に獣化の謎を追う中で、やがて明らかになる真実。

母が娘に遺したものは、呪いではなかった。

それは、娘を生かすための最後の愛。
そして、ルナグレイヴに古くから伝わる“白銀の守り神”へと繋がる力だった。

勇者が世界を救うのなら――俺は、シルクを守る。

これは、運命的なボーイミーツガールから始まる、獣となった復讐令嬢と、世界よりも彼女を選ぶ青年が仲間と共に魔王へ挑む、恋と復讐と冒険のファンタジー。


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