#異世界に転生して最強ヒーロー能力を手に入れ活躍してたら18回再生する親父が追ってきた
作者:

オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル
タグ:残酷な描写 転生
才能も、自分の生きる意味も見いだせなかった少女ユリカ。

十三歳で統合失調症を発症し、周囲には理解されない苦しみと幻聴に追い詰められた彼女は、十八歳で自ら命を絶った。

最期に家族へ残したのは、感謝の言葉と、たった一つの願い。

「私のために、死なないでね」

しかし、死後に彼女を待っていたのは、終わりではなかった。

魔神王と、人ならざる異種族、そして人類が覇権を争う剣と魔法の異世界。そこで転生したユリカは、生前から憧れていた特撮ヒーローをモデルにした、魔法とスキルを応用して規格外の力を手に入れる。

誰かを守りたい。強くなりたい。今度こそ、自分の力で何かを成し遂げたい。

かつて生きる意味を見失った少女は、異世界で人々を救う英雄(ヒーロー)として成長していく。

だが、運命は残酷だった。

数々の戦いを乗り越え、力を手に入れたユリカにも、抗いきれない危機が迫る。絶体絶命のその瞬間、彼女を救うために異世界へ現れた男がいた。

彼の名は、ユリカの父親コウイチ。

与えられたチート能力は、十八回の再生。

娘に会うため、ただそれだけのために、父親は見知らぬ世界で死線をくぐり抜け、何度倒れても立ち上がり、魔物と異種族、そして人類の争いに巻き込まれながら、必死に戦い続けてきた。

そして、ついにたどり着いた娘との再会。

感動の抱擁? 涙の親子愛?

――そんなものは、後回しだ。

父親が異世界の果てまで命を懸けてやって来た理由。

それは、自ら命を絶った娘を、思い切り蹴飛ばすためだった。

「この大馬鹿野郎! 親より先に死んでんじゃねえ!!」

これは、生きる意味を見失った少女が異世界でヒーローとなり、十八回の再生能力を持つ父親が、そんな娘をぶん殴る……いや、蹴飛ばすために異世界を駆け抜ける物語。

魔神王との決戦も、種族間の戦争も、世界の命運も、親子喧嘩の前では二の次だ。

これは、世界を救う英雄となった娘と、娘を叱るために世界を渡った父親の、笑って泣ける異世界親子ファンタジー。