白い軍服、黒い手袋。
それだけ見ればただの提督という立場にいる一海兵だろう。
だが、その男は一つ、異様なものを身に着けていた。
頭全体を覆う鉄兜。
何故それを被るのか、何故顔を隠すのか。
それを知るものはごく一部。
されど誰にも知られる事無く男は、提督として鎮守府へと着任する。

薄汚れた鎮守府、がらんとした中、政府から送られてくる人間を嫌う、近場の街の人々、そして、人間を嫌う艦娘たち。

その悪環境のなか、男は、冷淡な一言でこういう。

「俺がお前たち艦娘を扱うのは勝手な事だろう。ただ俺は、勝つ為にお前たちを使うだけだ」

冷淡な鉄兜の男と人間嫌いな艦娘。

この双方が交わる時、物語は、動き出す――――
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