これは人間の可能性を追求するVRMMOのお話。自分だけの異能と呼ばれる特殊な力を与えられ、それ以外の大体を剝奪されたといっても過言ではないゲームシステム。グラフィックはリアル過ぎて、再現しなくていいところまで再現している。まるで一つの異世界だ。肌を撫でる熱気や鼻孔をくすぐる悪臭。現実と同じように感じる痛みが、このゲームはプレイヤーにまったく媚びないことを伝えてくる。自分たちで対応していかなくてはいけない…。

「これはゲームだから」

敵が強い、異能を使い過ぎたら死ぬ、環境で死ぬ。そんなゲームで免罪符のように使われ始めたこの言葉が、人々の民度をどんどん低下させていく。そんな中、クズで自我が強すぎる男がいた。金を借りてばかりで、弱いのクセに敵に一番に突っ込んでいく。かと思えば1+1から-1を見出すようなイカレた思考を持っているヤツだった。変な魅力がある。まるで誘蛾灯だ。
これはそんなクズとクズに引き寄せられたヤツ等が織りなすVRMMO。

「なぁ、金貸してくれよ」

※このお話はし〇て(略)とギ○ギスオンラインというweb小説から着想を得ました。これが気に入った人は是非読んでくだしあ。
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