冒険と探検と日常と ~のびのびTRPG~   作:混沌野郎

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 日常が戻った先輩さん。
 学生ちゃんが気になるんだけど仕事がある訳で。
 そんなときに限ってトラブルがあったりして。
 先輩さんはどうなるのか……、そんなお話。

 第23話は1日目2日目3日目4日目5日目6日目、7日目、8日目の8回に分けて公開します。
 また本話『仲間ができた日(7日目)』は 第25話『友達ができた日(7日目)』と「並行」しています。
 こちらもご一読いただければ幸い。
 本作は今野隼史(辺境紳士社交場)・アークライトの『のびのびTRPGスチームパンク』の二次創作です。
 ソロプレイのルール「カードをもとに物語を書く」に従って記した世界観を使って記した二次創作です。

 『のびのびTRPGスチームパンク』のプレイヤーキャラクターの「名前」を「キャラクターの名前」にしているので、
PC「機械屋」→「機械屋さん」
PC「少女」→「少女ちゃん」
等々となっています。

先に記しとく設定、
 先輩(主人公)・機械屋・学生、は女性、
 店長、等々は男性、
 作中の「ダリル」は通貨単位、1ダリル=1円くらい、
 と言うことで。

クレジット
ゲーム名:のびのびTRPG
ゲームデザイン:今野隼史
発売元:株式会社アークライト
© 2021 FRONTIERPUB / Arclight, inc.


第23話 仲間ができた日 (7日目) [7/8] (日常回)

 7日目

 

 いつもより早く目が覚めた。

 機械屋ちゃんよりも早い。

 私にしては珍しい。

 食堂でテレビを見てると機械屋ちゃんが食堂に入ってきた。

「おはよ」

「ん、おはよ」

 声を返す。

 今日の機械屋ちゃんはちょっとぼーっとしてる。

 きっと工具セット予約できたから力が抜けたんだ。

 それって良いこと。

「さて」

 機械屋ちゃんと入れ替わりで食堂から出る。

 いつもより早いけど……。

 シャッターを全部開けた。

 暖かい光が工房に流れ込む。

 外に出て空を見上げると青空が広がってる。

「よし!」

 心に力を入れて精密作業室に向かう。

 図面、昨日ひとつできあがったからあとふたつ。

 今日中にどうにかなる。

 うん、確かに仕事は十分に大丈夫なんだけど……、

 学生ちゃんが気になる。

 昨日は結局行けなかった。 

 朝から行ったら会えると思うけど……。

 どうしよ……。

 少し考えて、

 ……つらいけど。

 でも……。

 ごめん、学生ちゃん!

 精密作業室。

 真っ白な図面に向き合う。

 製図開始。

 寸法を確認しながら線を引く。

 目の前に集中して手を動かして。

 白い図面に線が増えてく。

 最後の線を引いた。

 力が抜けた……。

 でもこれで終わりじゃない。

 図面に間違いがないか見直し。

 ひとつひとつチェックしていく。

 ……よし、大丈夫。

 できあがり!

 時計を見るとちょうど昼だった。

 食堂に行く。

 良いタイミング。

 機械屋ちゃんがメシを盛り付けた皿をテーブルにならべてるところだった。

 美味そうな匂いがする。

「今日も美味そうだねー」

「そうか?

 そう言ってもらえると嬉しい」

 機械屋ちゃんが答えてくれた。

 メシを食いながら。

 仕事の話になる。

 私は図面があとひとつ。

 機械屋ちゃんの仕事はちょっと厄介で、ひとつ目のが今日中に仕上がるかどうか。

 でも、私も機械屋ちゃんも明日にはどうにかなる。

 

 午後。

 機械屋ちゃんは作業スペースで仕事。

 私は昼からも図面を作る。

 また真っ白な図面に向かう。

 数字を確認しながら図面を埋めていく。

 3つ目は楽な図面。

 そう考えたのが間違いだった。

 どんどん作業を進める。

 夕方までもう少しの時刻。

 図面ができあがった。

 あとは確認すればOK。

 数字を見て、図面を見て……。

 ……え?

 数字と図面が違う。

 描き間違えてた!

 どうしよ、って思うけどどうしようもない。

 ……初めから描き直し。

 一気に体から力が抜けた。

 精密作業室を出て食堂へ向かう。

 作業スペースで仕事してた機械屋ちゃんの横を通る。

 私の顔を見て気づいてくれた。

「先輩、何があったんだ?」

「……図面、描き間違えた」

 小さな声で言う。

 ちょっとの後、機械屋ちゃんからの言葉。

「そっか、

 でも、図面のミスって先輩らしくねぇな」

「……うん」

 やっぱり小さな声で返事。

「先輩もがんばりすぎてるんじゃねぇか?」

「……かな」

 機械屋ちゃんが言ってくれた。

「とりあえずメシまで休憩だな」

「うん……」

 機械屋ちゃんの言葉もあって食堂に入った。

 テレビつけて見始めたけどぜんぜん面白くない。

 でも、何かしたいとは思わない。

 そんな感じでテレビ見ながら放心してた。

 時計を見た。

 もうすぐメシの時間。

 機械屋ちゃんが作ってくれる。

 だけど……、こんなのじゃダメ。

 何かすれば調子が上がる。そう思った。

 だからメシを作ることにした。

 メシを作り上げて私のと機械屋ちゃんのと、皿に取り分けた。

 メシの時間ちょうど。

 機械屋ちゃんが食堂に入ってきた。

「メシ作ってくれたのか、

 ありがと」

「うん、何かした方が良いかなって」

 そんな会話から始まった。

 メシを食いながら仕事の話をする。

 明日の仕事。

 私は図面の描き直し。

 機械屋ちゃんはひとつ目のが何とか仕上がったから、もうひとつのをどうにかする。

 明日の予定が決まった。

 メシを食い終えて。

 いつもだったら良い時間までテレビ見るんだけど、今日は図面のミスでちょっと落ち込んだ。

 だからテレビを見ずに部屋に戻った。

 いつもより早い時間に毛布をかぶって眠ることにした。

 




 先輩さんの話になって今回もゲーセンには行けず学生ちゃんも出てきませんでした。
 図面のミスは先輩さんには珍しく、その辺りはやはり学生ちゃんを気にしていたのが理由のひとつです。
 第23話は次で完結と言うことで、

 次回は『仲間ができた日 (8日目)』です。
 では、次回もご一読のほどよろしくお願い致します。
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