明治三十五年(1902年) 八甲田山雪中行軍遭難事件
210名中199名が命を落とした日本史上最悪の遭難事件。
――もし、その地獄の行軍に『失敗の歴史』を知る者がいたら?
~ 生存率5%の絶望を覆せ ~
現代日本から、明治時代の「陸軍少尉・小林守」として転生した主人公。
目覚めたのは、あの八甲田山雪中行軍演習の直前だった。
特別な身体能力も、軍事経験もない。
あるのは、後世に語り継がれた『失敗の記録』と、現代の『サバイバル知識』のみ。
「演習は中止できない。上官の軍規(ルール)も覆せない」
――ならば、俺が犠牲者を、出させない。
生存率5%の絶望を覆す、歴史改変サバイバル。
絶望的な制約の中、小林は静かに準備を始める。
靴下の重ね履き(レイヤリング)。握り飯の保温。「かまくら型雪濠」の構造改善。
そして、等高線を書き込んだ自作の地図――
観測史上最低気温の大寒波。部隊を切り裂く断崖絶壁。
史実では兵たちが次々と倒れた「死の彷徨」を、小林は現代知識という唯一の武器で、
二百十名が生き抜く「生存の路」へと書き換えていく。
※本作は、実在の事件・人物をモチーフにしたフィクションです。八甲田山雪中行軍遭難事件で命を落とされた方々への追悼の意を込めて執筆しています。
※ 本作は『小説家になろう』と『カクヨム』と『ハーメルン』に掲載しています
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第一章 出発準備
- 第一話 守れなかった名を、今度こそ
- 第二話 準備は、命より軽く扱われていた
- 第三話 靴と靴下は、命を守らない
- 第四話 撤退という選択肢
- 第五話 規律は、命を守らない
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第二章 1902年1月23日(一日目)
- 第六話 出発
- 第七話 白の中へ
- 第八話 断られた道案内
- 第九話 渋滞の重さ
- 第十話 風が変わる
- 第十一話 重さが人に移る
- 第十二話 夜の試練
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第三章 1902年1月24日(二日目)
- 第十三話 観測史上最低の朝
- 第十四話 雪山の帰還不能点
- 第十五話 届かない正しさ
- 第十六話 瀬戸際の極み
- 第十七話 白い誘いの声
- 第十八話 死の行軍、リングワンダリング
- 第十九話 崩壊防衛戦線
- 第二十話 ここは何処だ
- 第二十一話 誰も、口にしなかったこと (改)
- 第二十二話 第二野営地、腰を据える場所 (改)
- 第二十三話 夜に消えた名前
- 第二十四話 真夜中の雪中救助隊
- 第二十五話 背負う覚悟
- 第二十六話 命を繋ぐ箱舟
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第四章 1902年1月25日(三日目)
- 第二十七話 天は我々を見放した
- 第二十八話 結成、第三索敵隊!
- 第二十九話 埋もれた炭小屋
- 第三十話 運命を分かつ天秤