菜の花畑のすぐ近くで暮らす猟師のジャベルは知人の商人から借金のカタとして異国生まれの奴隷の少女を半ば強引に押し付けられそうになる。
傭兵上がりでどこか平和に馴染めず、けれども独りぼっちの日々に寂しさを感じていたジャベルは召使いという名目で少女を正式に譲り受けて、名無しだった彼女にラピスという名前を与えて一緒に暮らすことを決めた。

これは剣と魔法が息づく世界で巨悪を倒すわけでもなく、救国の旅に出ることもない、歴史にだって記されやしない名もなき人々の暮らしの一片。

何てことのない毎日が、いつか……かけがえのない宝物と思い返せるように、彼らは今日も生きていく。

※本作品はカクヨムでも公開しております。
https://kakuyomu.jp/works/2912051606375068299
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