いつか遠い未来の地球。
「大災害」と呼ばれる厄災の後にも人間は逞しく、強く生きていた。しかし大災害後に発生源の場所から未知のエネルギーが発見される。それは"フォクス"と呼ばれ、ある特定の状況下で無限に増える次世代の生体エネルギーとして注目された。だがしかしフォクスにはある重大な欠点が見つかったのだ。

それは、己と機械を融合させて全く別の生き物を形成すること。

これによりフォクスを使った工業機械やそれを原動力にしていた機械は生産を停止され従来の電池やガソリンに切り替えられた。しかしフォクスを元とした機械生体が現れると、それらは人間を襲うようになり始めた。フォクスは生物をエネルギーとして動く生命体となり、指数関数的に増殖。手に負えなくなった。

核攻撃やその他兵器を使用したものの、フォクスを殲滅させることは叶わず。逆に兵器を取り込まれてしまい人類は劣勢に追いやられた。

フォクスが発見されて50年。国は意味を成さなくなり都市も荒廃していった。人々はメトロポリスと呼ばれる鉄塔に籠るようになり、フォクスをふんだんに使用した地域…所謂「爆心地」からは距離を置くことにした。

貨幣は価値を失い、汚染されていないスクラップやジャンクは利用価値があるため重宝される。それらを集めて生きてゆく人々を、いつしか「スウェイラー」と呼ぶようになった。

ここにあるスウェイラーが一人。彼女の名前は、ユラ。
人間にはない獣の耳と尻尾を生やした異質な女性。
出自も覚えておらず、気づいた頃にはジャンク市場の男、サガタに拾われていた。
そんな彼女が、これから巻き込まれる運命の物語。
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