「先生、なんか出ました」

出雲の発掘現場で見つかった、一本の銅剣。

それは、歴史の常識を揺るがす発見の始まりだった。

考古学者・神代博繁が追い続けるのは、日本古代史最大の謎の一つ。

邪馬台国の女王・卑弥呼と、日本神話に語られる天照大神。

二人は、果たして別々の存在だったのか。

それとも――。

古代の遺物を巡る研究は、やがて遥かな時を越え、歴史の裏側に埋もれた一人の女性の物語へとつながっていく。

神話は、どこから生まれたのか。

歴史は、何を伝え、何を忘れたのか。

これは、後に神と呼ばれた者たちの、誰も知らない始まりの物語。

『日輪の女王』

神話になる前、彼らは確かに、そこに生きていた。