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投稿話順全話感想
ファットン 2023年01月01日(日) 01:28
どうにかこうにか読み終わりましたので感想を書かせて頂きます。
相変わらず綿密な内容で、前作以上に自身が新帝国暦を生きる一般市民(臣民)で、その中で歴史の本を読んでいるような錯覚に襲われました。
原作やOVA見た時の感想としては、ジギスムント帝は無能ではないが、独創性には欠ける官僚的な人物というイメージでしたが、確かに大帝国を維持拡大していくと考えれば、本作にあるような描写も納得です。
次回作は政経に渡るドロドロ劇と言う個人的な好物ですので、物凄く期待してます。
良い一年になりますように!
旧王朝史編纂所教授 2023年01月01日(日) 09:43
読了ありがとうございます。
>綿密な内容
恐縮です。これが商業出版であればあり得ないほどに長く、くどく書いているのは、自分が書きたい事を全て書く、という筆者の方針に基づきます。完全な自己満足なので、その点を評価して頂いた事は嬉しく思いますが、同時に面映ゆくもあります。
>自身が新帝国暦を生きる一般市民(臣民)で、その中で歴史の本を読んでいるような錯覚に襲われました。
本作を書く時は「新帝国暦10年頃を生きている歴史学者。旧帝国で教育を受けて、新帝国で公開された新史料に囲まれて、ローエングラム朝の開放政策によって、旧帝国に関しては、比較的自由な視点で歴史研究が出来ている」との視点を忘れないように心掛けています。
>原作やOVA見た時の感想としては、ジギスムント帝は無能ではないが、独創性には欠ける官僚的な人物というイメージ
このイメージも間違っていないと思います。本作のジギスムント帝は、先帝ルドルフが建国した銀河帝国を受け継ぎ、帝国がルドルフの構想通りに動いていけるよう、様々な「メンテナンス」を施した皇帝、という位置づけなので、独創性は必要ないですし、国家の支配機構を駆動させられる官僚的な緻密さを持っていました。本作で、ジギスムント帝を「歴代諸帝の中でも一二を争う有能な実務家」と評しましたが、それはこの事が念頭にあったからです。
>次回作は政経に渡るドロドロ劇
以前の活動報告で書きましたが、原作中の女性には所謂「悪女」がいないと思っています。悪女とされいているベーネミュンデ侯爵夫人シュザンナやロイエンタールの母親レオノラも、多分に再評価の余地があると思います。そこで、愛憎と我欲と虚栄心でドロドロになった悪女を銀英伝世界に登場させたらどうなるだろう…と考えています。どこまで上手くいくか分かりませんが。
本年が良い一年になりますよう、祈念申し上げます。
モントゴメリー 2022年12月04日(日) 14:08
前作に引き続き、この様な素晴らしき作品を生み出していただいて感謝いたします。
正直に申しましょう。
この世界のルドルフ大帝や強堅帝の御代のゴールデンバウム朝銀河帝国ならば「住んでみたい」と思いました。
(11行省略されています)
旧王朝史編纂所教授 2022年12月04日(日) 19:41
感想と過分な評価ありがとうございます。
>この世界のルドルフ大帝や強堅帝の御代のゴールデンバウム朝銀河帝国ならば「住んでみたい」と思いました
恐縮です。「住み良い社会とは?」「善政とは?」、筆者の若い時から、どこか頭の中にずっとあった、そして今もあり続けている疑問です。拙作のゴールデンバウム朝銀河帝国は、その疑問に対する自分なりの回答でもあります。
ただ、作中でも少し触れていますが、万人にとっての善政はあり得ないと考えています。それでも、原作中のキャゼルヌの台詞「善政の基本とは人民を飢えさせない事」は、確かに善政の基本要件だとは思っています。ルドルフが創始した配給制度は、その点を念頭に置いて設定しました。また、楽屋話ですが、ローマ帝国で、貧困層を対象にした小麦の無料配布制度が導入されていた史実も参考にしました。
必ずしも専制政治を肯定するものではありませんが、バーミリオン星域会戦後、ラインハルトがヤンに対して投げ掛けた「時に暴君が出現するからといって、強力な指導性をもつ政治の功を否定することはできまい」は、確かに真理だと思います。史実でも、共和制ローマを否定したユリウス・カエサルが創始した帝政ローマは繁栄を続け、時には暴君も出現しましたが、パクス・ロマーナと呼ばれる平和な時代を産み出しました。私見ですが、暴君の出現は、強力な政治の功を享受するために支払うコストのようなものではないかと思います。
対して、ヤンは「人民を害する権利は人民自身にしかない…専制政治の罪とは、人民が政治の害悪を他人のせいにできるという点につきる」と反論しましたが、あくまで私見ですが、昔から、これは反論になっていないと感じていました。
ラインハルトは、強力な政治力があれば人民に「善政」という恩恵を与えられると、専制政治の実利面を指摘しているのに、ヤンは、政治権力とは本質的に人民を害するもので、それを自業自得として受け止められるから、民主主義が望ましいとしか言っておらず、民主主義の実利面に言及していません。この議論は噛み合っていないと、ずっと感じていました。ラインハルトの指摘に対し、民主主義者のヤンがもし反論するとしたら「如何に優れた人物であっても、人間一人の認識能力や思考能力には限界があります。また、加齢や病気による知的能力の衰えも避けられません。故に、衆知を出し合い、議論を通じて、政策を立案する事で、国全体の政治能力の減退を回避できる上、それを永続化させられます」などと言うべきだったのではないでしょうか?
原作中、ヤンは「政治権力とは下水処理場の様なもの」などと、政治をマイナスイメージでしか捉えない発言が目立つので、この人は本質的に評論家だったのだと思っています。なお、楽屋話ですが、拙作第12章、フリードマン男爵の諸著作を引用した中で、自分が投票していない政治家に従う謂れなど無いと放言した旧シリウス人民のエピソードを書きましたが、これは上述のヤンの発言に対する、筆者なりの異論でもあります。
>配給制度だと和食が食べられないか。レストランの方にあればいいけど
正直に申し上げますと、帝国で食べられる料理のメニューまで考えていませんでした。筆者も和食は大好きなので、毎日フリカッセやシュトレンだと確かに辛いですね。拙作のルドルフは、臣民が生命維持と活動に必要とするカロリーの供給を第一義に考えているので、臣民がどんな料理を食べていても、全く気にはしないでしょうが。和食(日本料理)が連邦時代も継承されていて、和食好きで食文化の普及啓発に関心を持つ人物が帝国貴族になってくれたら、和食レストランを開いてくれるかもしれませんね。
投稿方法に対するご提案、感謝いたします。拙作に対して、そこまで考えてくれた事、作者冥利に尽きる想いです。
本音を言いますと、この作品は本来、公開する事を全く考えておりませんでした。歴史に関する本を書きたいというのは、子供の頃から漠然と考えていた夢でした。成人後、そのような進路は選べませんでしたが、想いはずっと燻っていました。
拙作を書こうを思ったのは、ハーメルンの存在を知り、学生時代から愛好している作品・銀河英雄伝説の二次創作が未だに多数、執筆されている現実に驚いた事、それらの作品を読むにつれて、小説は無理でも、解釈主体の作品なら書けるのではないかと考え始めた事、これらが動機です。
題材にゴールデンバウム朝を選んだのは、疑似歴史ではありますが、歴史に関する本を書きたいと言う子供の頃の夢が念頭にあって、より自由度が高く、解釈の余地が多分にある素材の方が望ましかったからです。また、旧王朝の視点から見た本編世界を描いてみたいとの思いもありました。
完全な自己満足で始めた事なので、人様に見せるようなものだとは思っていませんでしたが、同じ銀英伝愛好者の友人に拙作の話をしたところ、彼はネット上にイラストを発表している作家でもあったので、それは是非、公開した方が良いと後押しされた事がきっかけです。結果的には、こうして温かい感想を頂けたので、友人のアドバイスには感謝しておりますが。
以前の活動報告でも少し書きましたが、筆者の執筆スタイルとして、内容の前後を入れ替える事、また記述の進展によって、以前に書いた箇所を修正する事が良くあり、また章・節の区分も書き上げた後にやるので、途中公開が難しいとの事情があります。筆者の意識では、皇帝1人が1話なので、未完成状態の作品を公開したくないという思いも正直あります。
ただ、ご指摘の内容は正鵠を射ていると思います。例えば「はじめに」などの序文だけ、または独立性の高い人物評伝などは、先行公開する事もできるかとは考えましたので、この点は後日の課題とさせて頂ければ幸いです。
長文まことに失礼致しました。
フォン・セテム 2022年11月28日(月) 00:18
更新ありがとうございます!一日千秋の想いで待ち続けておりました。
只今読了いたしました。ジギスムントの為人にローマ皇帝アウグストゥスがちらつきつつ読んでおりました。強堅帝の号まさに納得です。ノイエ・シュタウフェン公ヨアヒムとジギスムントの関係も非常に深く掘り下げており、かつ文学的な香りすら感じました。
第1巻ルドルフ大帝伝同様、第一級の評伝だと思います。何か実在の歴史上の偉人の評伝を読んでいるような感覚がありました。
ジギスムント帝に関しては原作での情報量は少なかったと記憶しておりますが非常に想像力を刺激する内容だった思ってました。故にここまで掘り下げた作品を書き上げていただいた作者様には多大な敬意と感謝を捧げさせて頂きます。
次巻はリヒャルト1世ですか。実は自分的に興味ある人物ですので楽しみに待っております。
御執筆ありがとうございました!
追伸
御作品を読んでるうち残暴帝ヴィルヘ……(33文字省略されています)
旧王朝史編纂所教授 2022年11月30日(水) 19:33
読了して頂けた事にまず御礼申し上げます。また過分な評価を頂きまして、誠にありがとうございます。
>ジギスムントの為人にローマ皇帝アウグストゥスがちらつきつつ読んでおりました
ご指摘の通り、ジギスムント帝の人物造形は、塩野七生氏が著作「ローマ人の物語」で展開した、ローマ帝国初代皇帝・アウグストゥスの人物像をかなり参考にしております。実は、拙作に登場するゴールデンバウム朝の歴代諸帝は、塩野氏が描いたローマ帝国の歴代諸帝の影響を強く受けており、次作以降に登場する皇帝も、ローマ皇帝の姿を髣髴とさせる人物が多々いると思います。
>強堅帝の号まさに納得です
ありがとうございます。筆者も「強堅帝」の諡号はかなり気に入っています。実は、ルドルフ大帝から末帝カザリン・ケートヘン1世まで、旧王朝の歴代諸帝38人について、諡号は全員に設定しています。諸帝の為人や業績を考えつつ、それを端的に表現できる漢字二文字を考えるのは、非常に大変ではありましたが、同時に楽しい作業でしたね。それを通じて、旧王朝史の流れとイメージがある程度、固まってきたとも感じています。
>ノイエ・シュタウフェン公ヨアヒムとジギスムントの関係も非常に深く掘り下げて
この点は本作の主題と言っても過言では無いです。原作では、ノイエ・シュタウフェン公が優秀な人物で、ルドルフ崩御直後に発生した共和主義者の叛乱を冷静沈着に鎮圧した事、同公死去後はジギスムント帝が親政開始した事、これくらいしか書かれていませんが、先帝の娘婿で今上帝の実父が筆頭重臣だったら、実の息子である今上帝との関係がどうなるのか、息子である皇帝は重臣である父親をどう扱うのか、父親の最期は如何なるものになるのか、非常に興味をそそられました。自分でもくどいかと思う程に、下手な小説もどきまで書いてしまいましたが、それ程この親子には創作意欲が湧きました。
>次巻はリヒャルト1世
大まかな構想は練っていますので、来月から書き始める予定です。ただ、リヒャルト帝の時代は、戦火が終息し、帝国経済が発展していく事で、皇族や貴族が奢侈に走り、享楽的な生活を求め、それに伴い、利権や権力を巡って、欲望のままに闘争を繰り返す、そんな時代になると設定していますので、本作までのように、尊敬に値するような、優秀で誠実、或いは英雄的な人物はほぼ出ない見通しです。よって、読後感の爽快さは無いと思いますので、その点だけご了解頂ければ幸いです。
>残暴帝ヴィルヘルム1世
原作では名前しか登場しない人物ですが、拙作では、旧帝国と同盟を約150年にわたる泥沼の戦争状態に陥れた元凶の1人だと設定しています。
長文失礼致しました。
nazaki 2023年01月31日(火) 22:41
大長編投稿お疲れ様です。
まさかジギスムントⅠ世だけでこれだけあるとは思いませんでした…。
既に長編読破したのですが、ここだけ妙なスイッチが入ったので個別話感想にて。
初代カストロプ氏が「(豊臣秀吉+明石家さんま+坂田師匠)/ゲルマンorコーカソイド系」という謎の妄想が…
(10行省略されています)
旧王朝史編纂所教授 2023年01月23日(月) 21:53
感想ありがとうございます。
>初代カストロプ氏が「(豊臣秀吉+明石家さんま+坂田師匠)/ゲルマンorコーカソイド系」という謎の妄想が…
これ以降の台詞を読んだ時、パソコン画面の前で大爆笑してしまいました。ご指摘の通り、初代カストロプ公マクシミリアンの人物像と容姿は、豊臣秀吉を参考にしていますが、まさかそこに大阪つながりで、明石家さんま師匠とアホの坂田師匠をぶち込んでくるとは…非常に面白いです。筆者は落語鑑賞が趣味の一つなのですが、上方落語は好きですし、上方漫才も好みです。ただ、昨今の若手芸人の漫才やコントはどうにも面白さが分からず、むしろ坂田師匠のような、昭和の香り漂う漫才や落語を好んで視聴しています。
確かに、拙作のマクシミリアンであれば、相手の懐に飛び込むため、コテコテのギャグで笑いを取ったり、自身の容姿をネタにするくらい、朝飯前でやったでしょう。そう考えると、ドルトムント=ビューロー伯爵家の若当主エルマーを安心させるため、出っ歯を使ったネズミの物真似という自虐ネタで、笑かしにいったかもしれませんね。
さて、感想者様が創造したマクシミリアン像に悪ノリしたい!との欲求が抑えがたく、このような戯文を書き散らしてしまいました。ご笑読頂ければ幸いです。なお、筆者は生粋の九州人のため、関西弁は本やテレビで得た知識しかありません。関西弁ネイティブの方には「それは関西弁ではない」と思われる箇所があるかもしれませんが、その点は御寛恕ください。
天上(ヴァルハラ)のマクシミリアン氏の人物月旦
「あの金髪の兄ちゃん、めっちゃええ男やなあ。顔のきれいな奴は大抵ロクなもんじゃあらへんが、政治にも軍事にも精出して、おのれで艦隊率いて全宇宙統一とかようやるわ。けどな、嫁はんと赤んぼ残して早死にしたらアカン。長生きすんのも政治家の芸のうちやで」
「右と左で目の色がちゃう?目が見えんなら大ごとやけど、ちゃーんと眼見えるのに、何をグジグジ言っとんじゃ、あのスカした兄ちゃんは。赤んぼの頃、おかんから目ん玉えぐられそうになった?で?それがどないしたん?わしなんか、おかんの顔も知らんわ。おとんがどっかの商売女を孕ませて産まれたんがわしや。立派な体もろうて生まれてきて、食い物にも住む家にも苦労せんで、学校にも行かせてもろうて、何の不満があるんや!知っとるか、親なんかなくても子は育つんやで!」
「あの半白頭で義眼の兄ちゃん。周りの連中から謀略家、陰謀家って嫌われとるみたいやが、ありゃ謀略家などやあれへん。ただ手段を選ばんで、最短距離で目標に達しようとしてるだけや。まるで突撃する事しか知らん猪武者やな。しかし、あないに雑なやり方が謀略なんて呼ばれる世の中になったんか…わしが現役の頃はなあ、あの皇帝ジギスムントを筆頭にな、えげつない謀略を巡らす奴がぎょうさんおった。謀略の真髄ちゅうのはな、自分が望む方向に相手を誘導してな、なおかつ相手に、それをおのれ自身の望みだと錯覚させる事にあるんや。相手を無理くり、自分の望む方向に動かすなんちゅうのは、謀略の名には値せぇへん」
「昼寝ばっかりしとるな、あの黒髪のダルそうな兄ちゃん。人間、お日さんと一緒に起きて、しっかり働かんとアカンで。しっかし、戦争が嫌や嫌や言うてる割に、戦争ばっかしとるやないか。もしかしてあれか?嫌よ嫌よも好きのうち、ちゅう奴か?やとしたら、この兄ちゃん、あの金髪の兄ちゃんに負けず劣らずの戦争好きなんやな」
お後がよろしいようで…
ライアン 2022年12月28日(水) 16:08
>拡大戦役の後半戦は、ごく一部を除けば、先帝ルドルフ治世時の平定戦役と同様、華々しさの欠片もない、日常業務の遂行の結果、という風情だった。
三国志は赤壁が実質クライマックス、銀河英雄伝説における天王山はラグナロックやバーミリオンじゃなくて実質帝国領進攻作戦だったよね等あるあるな事例であり戦記物の作家を悩ませるアレよな(国同士の戦いの趨勢を決める天王山は往々にして中盤あるいは序盤に行われて終盤に突入するにつれて消化試合の様相を呈してくる)
旧王朝史編纂所教授 2022年12月28日(水) 17:24
感想ありがとうございます。
>国同士の戦いの趨勢を決める天王山は往々にして中盤あるいは序盤に行われて終盤に突入するにつれて消化試合の様相を呈してくる
そうですね。この視点に沿って拙作が描いたゴールデンバウム朝銀河帝国の歴史を考えるならば、帝国暦9年、統帥本部総長リスナー大将率いる帝国中央艦隊がカストル軍を破ったトラ―バッハ星域会戦で、他の三国に対する銀河帝国の優勢が確立しました。
そして同31年、リヒテンシュタイン大将率いる帝国中央軍がカストル・ポルックス攻守連合軍を大破、ポルックス人民共和国のロブコフ主席が敗死させた遠征行の勝利、さらに翌31年、ノイエ・シュタウフェン公ヨアヒムがシリウス・経済共同体の連合軍を撃滅したヴェガ星域会戦、この2つの戦いが天王山だったと言えそうです。
ライアン 2022年12月25日(日) 17:47
あえて自分から謝罪するというのがやり手だなぁジギスムント。そりゃ母親と妹も怒った時の怖さも知っているからバカな事をしてしまったと反省してジギスムントの言うことを聞くようになる。
-追記-
なんなら和解の場で和解の機会を持ちかけることを提案したのは皇后のアデルハイドなのですよみたいな事も母親に言ってそうだなって>妻に対する母の認識を息子を誑かした泥棒猫から自分と息子の関係修復の場を取り持ってくれた義娘にするために
旧王朝史編纂所教授 2022年12月26日(月) 19:39
感想ありがとうございます。
>なんなら和解の場で和解の機会を持ちかけることを提案したのは皇后のアデルハイドなのですよみたいな事も母親に言ってそうだなって
本作のジギスムントなら、きっと言っていますね。目に浮かぶようです。
フェリ ID:XCKTBN56 2022年12月20日(火) 12:58
ども、第二章読ませていただきました。読了するまでに二月もかかったフェリって(大汗
成程、創業者たるルドルフと継承者たるジギスムント、二人がかみ合ったからこそ帝国という人類史上久々の専制国家が混乱せず安定と次への助走に力を蓄えることが出来た。それが銀河帝国の500年の礎となったことが良く理解できました。
これは下手にルドルフに男子が出来て継承したほうが不味かったのかもしれませんね。一世代置いた孫だからこそ大帝陛下を継承することに余分な重みを感じず。また臣下も強大なプレッシャーを掛ける事もなく。ジギスムント一世はより現実的かつ独自性もある施策を推し進められた。ノイエ・シュタウフェン公が帝国の育ての親であることを強く認識させられる話でした。
(6行省略されています)
旧王朝史編纂所教授 2022年12月25日(日) 21:02
感想ありがとうございます。
>創業者たるルドルフと継承者たるジギスムント、二人がかみ合ったからこそ帝国という人類史上久々の専制国家が混乱せず安定と次への助走に力を蓄えることが出来た
建国者が剛腕であれば、後継者は緻密でなければ、国家は長寿を保てないと思っています。明治維新を例に取れば、倒幕運動には西郷隆盛の剛腕が必要でしたが、明治政府の体制確立には大久保利通の緻密さが不可欠だったように。
>これは下手にルドルフに男子が出来て継承したほうが不味かったのかもしれませんね。一世代置いた孫だからこそ大帝陛下を継承することに余分な重みを感じず。また臣下も強大なプレッシャーを掛ける事もなく
それは考えた事が無かったです。確かに、父と子よりも、祖父と孫の方が適度な距離感を保てて、抜き差しならない関係に陥る事が無かった可能性はありますね。
>ノイエ・シュタウフェン公が帝国の育ての親であることを強く認識させられる話でした
光栄です。本作の主人公は皇帝ジギスムントですが、ノイエ・シュタウフェン公はもう1人の主人公と言っても過言ではありません。なお、筆者の私見ですが、ゴールデンバウム朝銀河帝国を赤子に例えれば、産みの母はルドルフ大帝、母の死後、赤子を一人前にした育ての父がジギスムント1世とすれば、ノイエ・シュタウフェン公は母の遺志を受け継ぎ、父の子育てを助けた乳母的存在だったのかなと思っています。
>しかし帝国は本当に強者の為の国かつ強者の孤独で成り立つ国なんだなぁと
拙作のゴールデンバウム朝銀河帝国は、孤独な強者である皇帝が弱者である臣民の生存と安寧を守る事、これを国是とする国家だと考えています。換言すれば、臣民が弱者である事を許容する為に(=政治に関わる責任を免除する為に)、最高権力者たる皇帝は強者である事を強制されている国家、そういうイメージです。ご指摘の様に、痴愚帝や流血帝、そしてフリードリヒ4世らは、自覚する、しないは別にして、強者である事が出来なかった、或いは耐えられなかった皇帝だと言えるでしょう。
なお私見ですが、フリードリヒ4世は強者である事が出来ない自分自身を自覚し、その事に絶望した「挫折した名君」だったと思っています。いつになるか分かりませんが、同帝の巻で詳しく書きたいと考えています。
>尚書と大公殿下の会議での諍いにユリウス一世が尚書をジロリと睨みつけ委縮させ大公を庇うなんてあったかも(なお本人は見ただけであるw)
実は、前作・ルドルフ大帝の巻に頂いた感想に触発されて、ユリウス1世とフランツ・オットー大公の関係を考えていった結果、あのエピソードが生まれました。前作を書いた時点では、ユリウス帝とフランツ・オットー大公の間にある感情は愛情なのか、それとも軽蔑なのか分かりませんでしたが、2人の年齢差にヒントがある事に気が付きました。
原作記述に拠ると、カスパー帝の失踪後、先々帝オトフリート1世の弟ユリウス大公(ユリウス1世)が即位、この時ユリウス帝は76歳と明記されており、フランツ・オットー大公は「中年の皇太子」としか書かれていませんが、大公死去時の年齢は74歳で、その時、父親のユリウス帝は95歳と明記されているので、両者の年齢差は21歳、つまり、ユリウス帝即位時、フランツ・オットー大公は55歳だったと考えられます。
帝位継承者の第一候補者が幼児や少年であれば、中継ぎとして中年の皇族が一時的に即位、第一候補者の成人を待って、帝位を譲るという形が取られてもおかしくありませんが、55歳であれば年齢に不足はありません。群臣達も大公の「実力と人望に期待した」と書かれているので、フランツ・オットー大公がカスパー帝の後継者になれない理由が見当たりません。
よって、ユリウス帝の即位は、群臣から即位を望まれた大公が出した条件だったのではないか、と考えるようになりました。つまり、権臣エックハルトの専横と汚職で混乱した帝国を立て直すため、群臣から即位を懇請された大公は、自分の前に父ユリウスを帝位に就け、自身は皇太子となり、父に代わり国政を司ろう、そして父が死去したならば、改めて自分が即位しよう、これが大公の提示した条件だったとするならば、ユリウス帝の即位を望んだフランツ・オットーが父親を嫌っていた、ましてや軽蔑していたはずはない、と考えたためです。即ち、フランツ・オットーは父親の事が大好きで、父親に親孝行がしたくて、自分の即位を先延ばしにしてでも、父親を皇帝にしたのだと思った訳です。
そこから一気に想像が広がりました。現時点の想定として、ユリウス帝は所謂「筋肉馬鹿」で、女好き、酒好きの大食漢だけれど、裏表のない底抜けの好人物でもあり、家族愛が強く、特に頭が良くて出来の良いフランツ・オットーは、自ら「トンビが鷹を産んだという奴だ」と臆面もなく語る自慢の息子で、子供の時から溺愛していた。フランツ・オットーも、小さい時から可愛がってくれて、時には命がけで自分を守ってくれた父親の事が大好きで、かつ、頭脳明晰で威厳もあったが、繊細な蒲柳の質だったフランツは、筋骨隆々で万夫不当の勇者、男性美の化身の如き父親に憧れていた…そう考えていったが故に、あのエピソードを思いつきました。この2人は今から描くのが楽しみな人物になっています。
>次回はリヒャルト一世ですか。父親のレールをなぞって大過なく皇帝を勤め上げた文化的な人物と原作でも書かれていましたが作者様はかなり不穏な言葉を混ぜていますね
本作では、権臣エックハルトが台頭、国政を壟断した大きな原因として、リヒャルト1世の皇后サビーネ、そしてオトフリート1世の皇后ヴィルヘルミナが国政に容喙したからだと設定しています。さらに、彼女ら2人が台頭した理由は、その振る舞いを看過したリヒャルト1世にある、そう考えていますので、原作記述の「政治より美女と狩猟と音楽を愛した」のは、あくまで事象の表面に過ぎないと思っています。事象の裏面に蠢く同帝の真意、そして皇后や愛妾、さらに義理の娘との間に生じた愛憎劇を描いていきたいと考えています。
長文失礼致しました。
bananateen ID:rzBuOqkY 2022年11月24日(木) 09:36
>旧王朝史編纂所教授
作者さん
ヤン提督が会う時自分から正装をびしっとしそうなお名前ね
提督に読ませたい作品です
旧王朝史編纂所教授 2022年11月30日(水) 19:36
感想ありがとうございます。
>提督に読ませたい作品です
恐縮です。しかし、ヤン提督に拙作を読まれたら、論理的かつ徹底的にツッコミを入れられそうで怖いですね。
ライアン 2022年12月20日(火) 18:28
>極めて皮肉な見方をするならば、母親カタリナは息子ジギスムントの門出に当たり、最高の「贈り物」をしたと言えるかもしれない。
本当に皮肉な話やね
>私人としての情愛と嫉妬に基づいて行なった結果皇帝へと即位した息子に仲睦まじいままの家族、理解ある母と母からの愛という私人としてのものよりも公人にとってははるかにためになるある種最高の贈り物をした。
旧王朝史編纂所教授 2022年12月26日(月) 19:37
感想ありがとうございます。
私人としての「良い事」と、公人としての「良い事」は、往々にして矛盾すると思います。
例えば、ユーゴーの「レ・ミゼラブル」では、盗みを犯した主人公ジャン・バルジャンをミリエル司教は許します。1人の人間としては、弱さや愚かしさ故に犯してしまった悪行を許す事は慈悲深い行為でしょうが、罪を犯しても許される、罰を与えられないとなれば、法秩序は崩壊し、弱肉強食の住みにくい社会となってしまうでしょう。
真摯な権力者がともすれば孤独と憂愁に苛まれるのは、人間性に反する事をし続けなければならないから、ではないかなと思っています。
ライアン 2022年12月20日(火) 00:17
>第2節 従弟アンドレアス・フォン・ビューロー
まで読了。
相応に仲が良かったであろう姉妹が本来相応に可愛がったであろう甥っ子を我が子のライバルとみなすようになる。やっぱり怖いっすね政治権力は。子ども同士はそんなに仲が悪くなかったのが皮肉っちゃ皮肉だが。
旧王朝史編纂所教授 2022年12月21日(水) 19:23
感想ありがとうございます。
ご指摘の通り、歴史を学ぶと、政治権力の恐ろしさ、魔性を感じます。なお、筆者の中で、ルドルフの娘達4人はほぼ年子で、少女時代はとても仲が良かったけれど、成人後、それぞれ有力な貴族家に嫁いで、世継ぎを儲けた結果、お互いに張り合うようになった、と想像しています。
彼女ら皇族、貴族女性がお互いの体面、プライドをかけて、夫や父、息子たちの尻を叩き、権力や財力を競っていった事もあって、第3代皇帝リヒャルト1世、第4代皇帝オトフリート1世の御代は、汚職と金権政治が横行した、と設定しています。