【まとめ】心に残った名言・名台詞 その3
今まで皆さんが呼んできた小説で心打たれたセリフ、場面を教えてほしいです。
書き込む際は「作品名」「登場した話数」の記載をお願いします
なお、すでに同名の捜索がその2までありますが続きが無いので作成しました。(名台詞好き好き侍故)
【除外条件】
なし
小説を読もう より ここではありふれた物語 第148話
「こういうナゾナゾがあるな。『君の持ち物だけど、他人が使うもの、なぁんだ?』それは名前だと。冗談じゃない! そんなのを真に受ける奴は馬鹿だ。自分の名前も自分で使え。自分が何者であるかを、他人なんかに決めさせるな」
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ナンバー28
ブラック・ブレット 贖罪の仮面
11話 遺された傷跡
より飛燕園ヌイ様の迷言
「ご飯は抜く?お風呂はないよ?それともアタシからのオ・シ・オ・キ?」
言わずと知れたセリフの改変版であるがこのセリフを10歳の少女が刃物持ちながら言ってるのである。役満である。
私だったら色々と心折れて泣くかもしれない。
グレン×グレン
もしかするとすでに乗っかっているかもだけど―
ヴァルゼライドの邯鄲英雄譚
後編③ 柊四四八
「全てに勝とう、なんて思わない。時には敗けてしまう事だってあるだろう。だがそれで終わりじゃない。そこに標を残せたなら、その精神は誰かへと受け継がれて続いていく。
《《たかが一つの敗北程度》》で、俺の道は途切れない。たとえもし、俺が中途で斃れるような事があったとしても、正しい意志はいつか必ず勝利に辿り着けると信じている。
その連鎖、人と人とが繋いでいく仁義の継承こそ、俺が歌いたい人間賛歌だから」
Lightバトル作品「シルヴァリオヴェンデッタ」の英雄クリストファー・ヴァルゼライドという人物を同じくLightバトル作品「相州戦神館學園 八命陣」にぶち込んだらという作品で、壮絶な死等の末ヴァルゼライドを八命陣かつ四四八だからこそできる方法で勝利したのちに、彼が告げる勝利の形にして人間賛歌。
ヘルシーテツオ氏の作品は、基本的に打倒される側の人物を別作品にぶち込んだ上で、原作とは異なるアンチテーゼで打倒するクロスオーバー作品として尊敬する書き方が特徴的です。良クロスオーバーに飢えている方は是非どうぞ!
All has read
ハルスベリヤ叙事詩2より
「20グラムの弾丸に込める血は硝煙の匂いがする。
より重いをより遠くへ。
小型化への情熱が技術者の血肉なら、
大艦巨砲主義は正しく魂に他ならない。」
「魂の無い技術者など生ける屍だよ!
全ての技術的進歩など何の役にも立たないのだ!
何の役に立つかを考えるのは他人の仕事だ。
我々はただやりたいことをやるのだ。」
──弾道学の大家リューリッカ・ハーデンス
何が「選択と集中」だクソ喰らえ官僚ども
Youdai
原作:ツイステッドワンダーランド
虐められたくない俺はヴィランを演じる
「悪役たちの冬休み⑧」より
目次
https://www.pixiv.net/novel/series/1363187
名言がある話
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16328296#2
魔法とは希望で、奇跡で、創造そのもの。それを本心で認められないから、ゼレアのユニーク魔法はいつまで経っても完成しないのだ。
願うのではない。求めるのではない。縋るのではない。奇跡を起こす自分を信じる、ただそれだけが、ゼレアに足りない欠片。
想像を創造に。魔法は、イマジネーションなのだから。
「“世界は棺 汝こそ鍵 そして扉は開かれる”」
さあ、後悔なき選択を
「“物語の幕引きデッド・エンド”」
幸福も不幸も希望も絶望も期待も後悔も。等しく全てを終わらせよう。
行き止まりが「悪」なんて、なあ、一体誰が決めたんだい。
Youdai
それはたった一度の恋と、今なお色褪せない愛。
シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜
https://ncode.syosetu.com/n6169dz/?p=4
鯨は謳い、扉を開く
https://ncode.syosetu.com/n6169dz/619/
こう言う心躍る台詞回しが山ほどあるからシャンフロを読むのはやめられない
つばきん
TS男です。週イチでスーパーなロボットに乗ってます
https://kakuyomu.jp/works/16816700428099346765
3機の飛行機が合体してロボットになるゼッターロボ(の旧式のプロトタイプ)、普通は合体するのも不可能な機体を何とか結合まで持ってきたが今度は炉心が動かず変形できない。
炉心が再起動出来なければ海面に叩きつけられて海の藻屑だ!という場面。
《サブエンジン1号機は三基。2号、3号機は四基をフル使用。全動力制御バルブ同調開始》
「《点火!》」
《―――失敗! 再点火まで5秒!》
やいこらゼッター! てめえ何スネてやがる! 正規のロボットが生まれてお払い箱が気に入らなかったか? 今さら引っ張り出されて迷惑だってか?
《再点火準備! 高度的にあと2回が限度!》
ふざけんなよ? テメエは武装のついた立派な戦闘用だ! 試作だろうがポンコツだろうが武器がついた時点で戦う兵器だ!!
「《点火!》」
《失敗! 再点火まで5秒! マズイマズイ、これマズイって!》
「もう一度!」
ふざけんなよ? 人間だってガキだろうが女だろうが弱虫だろうが、敵から見れば武器を持ってるヤツはひとり残らず戦士なんだよ!!
《再点火準備! ラストワン!》
―――戦うロボなら、戦士のロボなら、スネるプライドがあるなら! 戦いやがれ!!
「《点火!》 ―――吠えろ! ゼッタースリィィィィー!!!」
ジロシロ
【急募】父親を中二病から解放する方法 22話
「人は体だけでなく心にも多くの殻を纏って生きていて、それが周りだけでなく自分さえも本来の己を認識出来なくしてしまう。自らも知らず、誰にも知られず、自分が何かも分からないまま空虚な人生を送り続けている。故に己を解き放ち本来の姿を見出してこそ、本当の人生を始める事が出来るのだ。自身の心に真摯に向き合えたならば、自然と他者の心にも向き合える。真の理解が生まれ、真の関係が育まれ、真の絆が結ばれる。だからさぁ――――全裸になろう」
全裸教の教義。
雷小龍
ルイズの聖剣伝説
15話「ルイズとマチルダ」より
「なんで見ず知らずのハーフエルフを助けたいと思ったのか」と聞かれた時の返答。
地の文も素晴らしいのですが、文量がすごいことになるのでセリフのみを。
「私は孤独の辛さを、世界を狭められる悲しさを知ってますから」
「世界は私に比べれば広大です。でも、そんな世界でも一人でいたら幾らでも縮むんですよ。誰かがいてくれる。私と同じ場所で、でも違う視点で、同じ思いを共有して、時に違う思いや考えを持ち寄って、時に争って、傷つけ合って。それが色んな事を自分に教えてくれる。
だからこそ私がわかる。傍にいる誰かがいる事がわかる。その暖かさが世界を彩ってくれる。私の世界を広げてくれる。誰かの思いを知る度に世界は大きくなっていく。私一人では広がらない世界が誰かを通じて広がっていく。私はこの感動を誰かに伝えたい。望むなら手を、望むなら言葉を。私は手を伸ばす。伝えたい想いがあるから。何度傷つけ合っても、いつか最後にわかり合うことを望むから」
「全部、私の胸にあります。私が出会った全てが今の私を作ってます。経験したくない事もあった。でも、全部含めて私は笑っていたい。この全てがいつか誰かを救える力になるって私は信じてる。それが私自身に、私の言葉に力をくれる。言葉が私の想いを伝えてくれる。想いが言葉になる。その全てが私の力です。それが、私が女神に教えて貰った私の“愛<ちから>”です」
「……なるほど。貴方が珠魅の為に涙を流せた事がようやく納得いきましたよ、ルイズ」
「急に何よ?」
「確かに貴方こそがマナの女神の望みし英雄だ。……貴方は“愛してくれる”んですね。私達を」
「……改めて他人に言われると、なんか恥ずかしいわね」
きりしぐ
最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
https://ncode.syosetu.com/n2377fh/
第十一章 それぞれの想い
第七十七話 体を張る理由
「単純です……! 恰好をつけたいからです……!」
「愛した人の前でカッコよくいたい……! あなたの前では頼りになる男でいたい……! 男が体を張る理由がそれ以外にありますか……!?」
「なんだ、その答えは……」
「男はそういう生き物なのです! 馬鹿だと言われても構わない! 僕はあなたのために体を張りたい!!」
地の文は削りましたが、商人気質の貴族の男が片想いの皇女の前で見せる意地の話です。この文だけではなく、他にも良い台詞がたくさんある作品です。
心は永遠の中学二年生
小説版『宇宙をかける少女』より
「神にでもなったつもりか!この狂った人工知能が!!」
アニメ版では何のために作られたのか、正直よくわからないブレインコロニーのブレイン(人工知能)である『レオパルド』の名言。
小説版ではしっかり設定が作りこまれていて、より人間に寄り添った環境を作るために開発された『人工知能を搭載したコロニー』という意味でのブレインコロニーで、アニメ版では特に説明もなく「ブレインコロニーは違法です」と禁止されていた。
実は禁止されていたのにも理由があり、50年前にとあるブレインコロニーが人類に対して反旗を翻し、それを阻止しようと戦っていたのがレオパルドと仲間たち。しかし、反乱が起きたことそのものが問題だと、事件そのものは隠蔽され、ブレインコロニーは禁止されている。尚、レオパルドも反乱を起こしたブレインコロニーも隠ぺいを図った警察機構からしっかり逃げ延びている。
反乱を起こしたブレインコロニーは、全人類の地球圏からの移住と、従来と異なる生活環境を提供するために行動していたのだが、そもそもの理由が「このままだと人類が滅亡する可能性が高いから」というあくまで人類のための行動だったりする。
この時代の人類は化石燃料の枯渇から、新たなエネルギー源としてQTと呼ばれる物を使用しているのだが、実は使いすぎると宇宙空間そのものに負担をかけ、最終的に宇宙(大体太陽系くらいの範囲)を崩壊させてしまうという絶大なデメリットがあった。もちろん上層部はその事実は知ってたけど、普通に黙殺している。
対してレオパルドの目的は「ブレインコロニーはあくまで人類の自由意思を尊重するもの」とし、彼らブレインコロニーを開発した天才科学者の「選択肢を残す選択」を胸に抱きながら、50年間戦い続けていた。
このセリフは「全人類を救うにはこの方法しかなく、それを成せるのは自分だけだ」というブレインコロニーの傲慢なまでの救世欲求に反発したものだが、実は主人公である秋葉はこの後敵であるブレインコロニーを指して「人類を救わんとする本物の救世主」とまで言わしめたのだが、方向性が違うだけの救世主同士の会話だったことが後に判明する。
Youdai
原作:undertale
誰のセリフかは敢えて言わない
FONT 2
https://www.pixiv.net/artworks/97050430
生きてほしい
想像もつかない 奇跡を願う
まだ生まれぬ子供達を
私は愛している
どうか 希望あれ
サクノス
その幻の名は
原作:ウマ娘プリティーダービー
一話目から
「……体験された通り、実際の身体の影響も受けず『走る』ことができます。無論、叶・わ・な・か・っ・た・で・あ・ろ・う・全・力・で走る事もできますよ」
「全力、ですか……本当に……?」
最後の実証だ、とアグネスタキオンは生唾を飲み込む。
「では、行きますね……ふっ!」
掛け声と共に走り出すその姿は、光に包まれていた。
アグネスタキオンが思わず目を細めるほどに、まばゆいものだった。
「ふ、ふふ……! あははっ! 本当に、本当に……走れるんですね!」
無邪気な笑顔を浮かべるその頬には、一筋の涙が流れていた。
長年抱いていた夢が、ようやく叶ったような。そんな万感の思いがひしひし伝わってくるような表情だった。
スカンジナビア
水色の星T http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=7921&n=0&count=1
原作:灼眼のシャナ
水色の星T 六章エピローグ『激突の星炎』
(初めて会った時から、感じてた)
シャナは、剣の柄を両手で握り、紅蓮の双翼を広げる。
(私と似ている。だから、同じように悠二に惹かれるかと思って、怖かった‥‥‥)
ヘカテーは、『トライゴン』を下段に構えて、踏み出す一歩に力を込める。
(自分と似ていて、価値観が正反対。だから、今の自分を否定されてるような気がした)
一行から突出して、紅蓮の恒星が飛び出す。
(昔の自分を見ているようで、自分の弱い所を見せ付けられているようで‥‥‥‥)
同様に、水色の光星が飛び出す。
両者、互いに"横槍"の事などまるで気にしていない。
もしされても、構わず弾き飛ばすつもりだった。
((そう、初めて会った時から‥‥‥‥))
剣が、『トライゴン』が、振り上げられ、振り下ろされる。
((おまえが、気に入らなかった!!))
ただの一合で、爆発するような紅蓮と水色の炎と光が、両界の狭間で弾けた。
似た者同士の二人の本気のぶつかり合い、初めて会った時から反発しあっていた二人の戦いは見ごたえがあります。個人的には灼眼のシャナの二次創作の中で一番だと思うので是非読んでほしいですね。惜しむらくはリメイク版の更新が止まってしまっていることですね。
三流FLASH職人
孫悟飯、その青春
自転車の曲乗りを披露した女友達のセリフから。
「ふふん。そりゃもう毎日のように練習してたからね。だからって威張るわけじゃないけど、真似するのはもっと慣れてからにしてね。本気で怪我するから」
「そりゃもういっときは全身傷だらけよ」
体育教師に呼び出しを食らって言われた言葉。
「手を抜いているだろう」
「徒競走はね、ただタイムを競うためのものではないんだ。生徒たちの身体能力を数値化して、発育具合を確認するためのものでもあるし、競技そのものを通してフェアプレー精神、要は『正しく競う』ということを学ぶためのものでもあるんだ。もちろんチームワークもそうだ。集団が正しく機能するためには、その集団の掲げる目的に対して一人一人が誠実である必要があるからね。それを生徒に学んでもらうために体育の授業がある」
放課後、一人孤独に叫ぶ超人、孫悟飯。
「肩が凝る! なんっっかイライラする! 思い切り走りたい! んがぁー!」
「なんだなんだ皆して! 強くて悪いか! どうしてみんなそんな目で見るんだ! 僕がいったい何をしたっていうんだ!」
「普通になりたい!」
「普通になりたい。なりたいよ、お父さん! うぅぁぁあああっ!」
この流れの凄まじさは心を打たれるものがありました。
チート能力って一日二日ならいいけど、それと人生ずっと付き合っていかなくちゃならなくなった時どうなるかを考えさせられます。
つばきん
真剣なやり取りをしている二人の姿を僕が見ていると、叩く音が僕の耳に聞こえて来た。
音の方を見てみると、お母様が何かを堪えるように何度も両手でテーブルを叩いていた。
「大蔵衣遠!! 良くも! 良くも朝日の名を! 大蔵などに!?」
……こんなお母様を見るのは初めてだった。
怒りを発散するかのようにテーブルを叩いている。
月に寄りそう乙女の作法2~二人の小倉朝日~
学生時代の最も信頼するパートナー・小倉朝日が、宿敵・大蔵衣遠の養子に入ったと聞いた時の桜小路ルナの魂の叫び。
イフリ
異世界迷宮の最深部を目指そう
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3章.報われない君が為に 117.死神グリム・リム・リーパーより。※主人公カナミの偽名はキリストであり、マリアはカナミを自分の兄だと思い込まされている。
「記憶……? あります……子どもの頃の記憶……。『兄さん』に遊んでもらった記憶、父と母との記憶、家族との記憶がある……! たくさんある!」
「そうそれ! それが偽物だっていうの!? そこに記憶があるのに、それを疑うって言うの?」
「幸せな記憶です。確かにあるのがわかります。けど、この記憶が――」
「――家族の記憶があるのはおかしいんです」
マリアは煉獄の炎の中、とても凄惨な笑みを浮かべた。
それを切り捨てるのは死ぬよりも辛い。
しかし、それでも切り捨てると覚悟を決めた表情。
「……え、え? あるのが、おかしい?」
「いざというときのため、火炎魔法の経験を消しておかなかったのは失策でしたね。私の火炎魔法は過去を燃やして発動する魔法です。それのせいで、私は家族の記憶を失いました。火炎魔法の経験として、それを私はしっかりと覚えています。だから、家族の記憶があるのはおかしいってわかるんです……」
「確かに、私の記憶はなくなりましたっ。けど、だからって、偽の記憶を植えつけていい理由にはなりません……! 嘘では誰も救われないってことを私は知ってます! それだけは間違えない!!」
マリアは記憶を失えども、自分の信じるべき道、『自分の本当の願い』だけは身体に染み付いていた。
どれだけ感情と記憶を弄ぼうと、人の心の奥底に燃える炎だけは消せない。
「なら! 『腕輪』でもっと意思を曲げて――」
「どうぞ、ご自由に。その感覚、もう慣れました」
しかし、その記憶改竄と感情変化を、マリアは慣れているという一言だけで切って捨てる。そして、詠唱する。
「――『夢幻蹌踉と繊の随に』――!」
「この偽りの記憶を全て燃やしてしまえばっ、あなたに惑わされることはなくなる! 私に残るのはたった一つだけ、『キリスト』でも『ご主人様』でもなく、『カナミさん』を信じると誓ったことだけ! それさえあれば、私は生きていける!!」
「――『私を飲み込め』!! ――《ミドガルズ・ブレイズ》!!」
マリアの左肩口から凶悪な熱量を有した炎蛇が這い出る。
「『兄さん』なんて、そんな都合のいい人なんていない! いないんです!!」
心は永遠の中学二年生
マブラヴオルタネイティヴより
「--そなたに撃たれて逝きたいのだ……ッ!!」
化け物に喰われるより、化け物の素材にされるより、せめて惚れた男(主人公、白銀武)の手で消し炭になりたいという悲しすぎる願い。
家柄のために想いを伝えることもできず、白銀武にはおそらく心に決めたであろう女(もう一人のメインヒロイン、鑑純夏)がいて、それでも人類のために姉のためにと戦い抜いて、戦友たちが全滅(軍事的な損耗率50%ではなく、ガチの100%)した向こうに最後に残った願いがこれである。
この後、白銀武がガチ泣きで絶叫しながら引き金を引くシーンが完全に無音で演出され、更にエンディングで主人公と一緒に大型兵器に同乗していた鑑純夏が戦死していたことを知るが、戦死した大切な人たちのために涙を流す時間もほとんど与えられず、帰還した基地で『英雄的に』笑顔で手を振る苦行を成し遂げている。
マジでマブラヴの世界は救いねぇ…。
雷小龍
……選択肢はない。
心は、決まった。
「――この場を、死守する」
少なくとも、先生やシンシャが来るまで持たせられればボクの勝ちだ。
指一本とて……触れさせるものかよ!
(中略)
おかわりが来る。
おかわりが来る。
最早四肢がまともに残っていないが、それでも関係ない。――動ける。戦える!
開いた断面は鋭利な凶器だ。
飛びつき、崩し、正中線のどこかに差し込めばそれで終いだ。
霧散した奴らの先に、さらに奴らの姿がある。
最早何人目かすらも解らなくなる。
――考えない。
扉を死守する。それだけあれば良い。
おかわりが来る。
おかわりが来る。
体が砕けて行く。
思考が鈍化して行く。
それでもやる事は忘れない。止まる理由にはならない。
ボクはまだ動ける。地を転がり、奴らを引きずり落とし、虚を突いて飛び掛かり、持っている矛先に倒れこませ、飛来する矢からは盾にして。
片目が欠け、顎がちぎれ、胴から下が無くなっても、なお……
――おかわりが、来る。
「……ぁ、ぁぁぁぁっ、ぁぁぁ――っ!!」
最早声も声にならない。
――構わない。叫ぶ時間があれば潰す。怯む時間があれば刺す。
固い感触。攻撃に使った左肩の断面が砕けて割れた。
「――~~~っっっ!!~~~~~~~っっっ!!!」
奴らが何かを叫んでいる。――関係ない。
わずかに残った関節を使って引きずり倒し……倒せない。代わりに体にヒビが入り、欠けた。
「~~~~~っ」
戦法を変える。
ヤツの武器は数条の黒い帯。薙ぎ払うように飛来する。
体全部を使って受け流し、その左腕に叩きつけてやった。
バキンと音を立ててヤツの左腕が飛んだ。
ボクの頭にもビシリとヒビが入る感触。
もう一人が後ずさる。
その挙動は扉に向かっていた。……どこに行くつもりだ?
噛り付く。
やらせはしない。
お前らの相手はボクだ。
まだ終わっちゃいない。
どこにも行かせない。
こっちを見ろ。
――こっちを、見ろ!
こっちを、見ろっ!!!
「ぁぁぁぁぁぁぁぁ――っっっっ!!」
後ろから攻撃が飛来。
惜しい事にこっちの奴には交差しない軌道。
受け流して、こっちの奴にぶち当ててやる。
体をよじる。
攻撃が、引き戻された。
致命的なスキが出来る。
ヤツが右手を振りかぶり――
――ボクの意識は、そこで途切れた。
薄荷色の抱く記憶
原作:宝石の国
第13話「排撃」より。冬の間、仲間たちが眠る大部屋の近くに敵が襲来。
覚悟を決めた最弱の主人公が、仲間を守るために孤軍奮闘する。
d-okusya
聖書の「コリントの信徒への手紙(第13章)」
愛は寛容であり、愛は親切です。
また、人をねたみません。
愛は自慢せず、高慢になりません。
礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず、不平を喜ばずに、真理を喜びます。
全てを忍び、全てを信じ、全てを望み、全てを耐える。
このように、いつまでも残るのは信仰と希望と愛です。
このうちで、最も大いなるものは愛です。
D.
「乙女ゲーのモブですらないんだが」
24.金糸梅より
https://ncode.syosetu.com/n1313ff/26/
笑って死ぬなんて誰でもできることじゃないですよ。しかも、最期まで生きること諦めてなかったんでしょ? 超カッコいいじゃないですか
死期を知って怯えて死んだ前世をもつ主人公が、前世の自分と同じく両親より先に逝った少年を讃えたセリフ。
前世の記憶をもつ彼だからこその言葉に、胸を打たれました。
家蟆
極点の炎魔術師〜ファイヤボールしか使えないけど、モテたい一心で最強になりました~
第3章29話より
https://ncode.syosetu.com/n1537gq/
「サラ」
ただ目の前の現状に震えることしかできない少女に、イグニが語り掛ける。
「俺は“最強”だ」
静かに、ただ静かに。
100を使えぬ代わりに1を極めた少年の口から言葉が紡がれる。
「理不尽だって思うだろ」
少女が震える身体で頷いた。
彼女は何もしていない。ただ、生まれつき身体が特殊だっただけ。
それだけで人類の敵になり、アビスに狙われ……そして、こうして再び背負わされた。
だから、イグニは語るのだ。
「“最強”ってのは、“理不尽”を撃ち破るから“最強”なんだよ」
モテの極意その1。――“強い男はモテる”。
それは即ちもって、極意の始まり。
では何故それが始まりなのか。
ルクスはイグニに語らなかった。
だが、イグニは1人で答えを得た。
困難にあればあるほど、理不尽であればあるほど。
「『装焔:完全燃焼』!」
それを撃ち破るものは、
「『超球面』ッ!」
モテるのだ。
ねこまんじゅう
「絶対にデレない敵役生徒」
https://syosetu.org/novel/326381
2.
「君は、“本当の自分”っていうのはなんだと思う?別に難しいことを聞いている訳じゃない。その人自身の、ありのままの自分がなんなのかって話だ。」
「僕はね。それは時折見せる人の弱さだと思っている。どんな人だって、みんな仮面を被っている。それは地位だったり立場だったりプライドだったり。理想の自分という仮面を被っている。」
「でもね、時折それが剥がれることがあるんだ。誰だってそんな重い仮面をずっとつけていることはできないからね。追い詰められたり、精神的に限界だったり、はたまた日常的なふとした場面で。何かしらのきっかけでそれが露見してしまう」
「その露見した“弱さ”。僕はそれこそが“本当のその人”だと思っている」
「今こうして僕に助けを求め、そして情けなく僕の胸に顔を埋めて泣いていた今の君こそ、本当のTちゃんだと、僕は思っているよ」
ダーウィンが好きな適合者
【偶像×相棒】
9話にてルビーが「犯人は死んだのにどうしてまだ調べるの?」という質問に対して杉下が「確かに、犯人が亡くなったのは間違いありません。ですが、まだわからないことが残っています。わからないことが残ったまま、事件が解決したとお母さまに報告することは、僕にはできません」
これを読んだ時、杉下の正義は本物であると同時に彼は事件に対してめちゃくちゃ真摯に向き合っていると感じました。
RBT E10
お化け狩りの夜が廻る
第21話のラスト
明けない夜は無い。
それが、どれほど永い夜であっても。
それが、どれほど昏い夜であっても。
望まれようと望まれまいと、夜は明ける。
いつか、必ず。
月も太陽も理のまま廻り続け。
夜は廻り続け。
時には、深い夜が廻ってくる。
幾度も、幾度も。
だが、獣狩りの夜だけは廻らない。
もう二度と、廻ることはない。
――おやすみなさい。狩人さま。
――貴方の眠りが、安らかなものでありますように。
悪くねえ 大したもんだ ハルウララ
第58話より
各々が彼の言葉に帰るという返答をする中、桜色の英雄がその身を小さく弾ませながら、彼へと近づいた。
「ねえねえ、おじさん!」
「ん、どうした?」
「わたしもおじさんみたいになれるかな?」
力か、技術か、精神力か。
ハルウララが放ったその一言がどのような意味合いなのかは分からない。だが、彼の返した言葉はどれにおいても重要な、ある一つのピースを押さえたものだった。
「ああ、なれるさ! 諦めなければ……いや、たとえ疲れてよそ見をしても、最後に前を向いてれば、何とでもなる! 俺が出来たんだ、若くて勇敢な君達なら絶対出来る筈だ!」
表に浮かべた軽い笑みとは裏腹に、往年の経験と教訓に則ったであろうその言葉は具体的な助言では無いただの応援にも関わらず、ベテラントレーナーのそれのようにズッシリと重みのあるものだった。
「わかった! いっぱい頑張れば良いんだよね! じゃあ、帰ったらスペちゃんみたいにいっぱい頑張って食べて、キングちゃんみたいにいっぱい頑張る! そしたら、すぐにおじさんを抜かしちゃうかも!」
「フッ……そうだな。俺も負けないように頑張らないとな」
うらうらと可愛さを無意識に振り撒くその姿に、彼は朗らかな笑みを浮かべて応じる。
そうして彼女的に納得のいく答えを得たハルウララは、この世界から帰るべくその足を仲間の方へと向けた。
「じゃあね、おじさん元気でね! ばいばーい!」
「ああ、そっちこそ元気でな!」
彼は軽く会釈をした後、離れていく彼女達に背を向けてゆっくりと歩き始める。
何となく、ただの気まぐれに過ぎない衝動に駆られ、彼女達はそっと後ろを振り返る。各々の瞳に映り込む大きなその背中。
傷だらけになってなお、重たい何かを背負い続けるその姿は、紛れもなく歴戦の英雄そのものであった。
tiamat
大人の責任(ガチ)(notエロ)
被害確認(手遅れ)
http://syosetu.org/novel/332763/2.html
謝る、という行為を許される為に行うのは子供までだ。
大人にとっては罪を背負うという決意表明であり、責任の所在を明確化する手順であるのだ。
良く謝ったら許すべきとか許してもらえるのかとか言うラノベのセリフがあるけど
じゃあどういうのが正しい謝罪なのか、と具体的に述べられてすごく納得したので
Youdai
小説家になろう!より
現代ダンジョンライフの続きは異世界オープンワールドで!
https://ncode.syosetu.com/n4169ha/
102話 夢の終わり、耳のおかえり、竜のさよなら、神のけつまつ、ぼうけんをつづける。
「俺は、ここで生きる。命をかけて」
徒野
ハーメルンより
転生したけど、この世界が滅ぶまであと24時間
作者:龍流
__________________________________________
「大丈夫ですよ。女神様」
仮とはいえ、おれははじめて彼女のことを名前で呼んだ。
「おれは、あなたがくれた24時間を、精一杯楽しんでみせます」
想星
ドラゴンボールad astra 174話
「ま……まだだ……まだ……! 俺は……俺は……!」
自らの汗すら蒸発するほどの熱い気を噴き出し、宇宙最強が意地を見せた。
宇宙一つを生み出す程のエネルギーに後押しされた隕石を、たった一人の人間の身で受け止めて耐え凌ぐ。
ずっと、過去から逃げるように強さを追い求めてきた。強さの果てにあるものを知りたかった。
強さこそが全て。力は全てを許してくれる……過去さえも。そう信じて闇雲に強さに逃げてきた。
だが今は違う。かつては分からなかった答えが今なら分かる。
何故ここまで強くなったのか。
それはきっと、この時の為に。
どれだけ小さく儚くとも、決して踏みにじってはならぬものを守るために。その為に俺は強くなったのだ、と今ならば誇りを持って言える。
「俺は――プライドトルーパーズ、灰色のジレン!! 俺がいる限り、これ以上何一つとして踏みにじらせはせん!!」
孤独に強さを追い求めた男がたどり着いた答えと輝きです。
他にも名(迷)言、名(迷)シーンや原作の語録の回収など色々濃厚な作品です、未読の方は是非。
れーしゅ
【安価】なんとかして卑劣様とラブラブになる
34話
「ねえ、扉間くん」
「うん?」
「……あなたに言いたいことは生前に全部伝えたつもりだったんだけど。こうして現世で再会して、言いたいことひとつ増えちゃったんだ。だから言っていいかなあ」
「言ってみろ」
「……生まれ変われたら、生まれ変わっても、僕と」
「…………」
「…………やっぱりなんでもない」
「どうしてそこでヘタれるんだおまえは」
「うん…………」
「生まれ変わっても見つけてやる」
「…………うん」
「……涙もろいのは死んでも治らなかったな」
「次は、女の子で生まれてくるから」
「男でもいい。好きな性別で生まれてこい」
「扉間くん」
「なんだ」
「愛してる」
「知っている」