ジョジョの奇妙な冒険~アメジストのif物語~   作:Tarako@如月銘酪

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こんにちは!Tarako@如月銘酪れす!!
アメif末広がりの八話となります!…あと二話で十話か、すごいぞわたし…!

これまでの話のリンク

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凄いぞ!!(^ー^)

登場人物紹介

ジョラル
人結契を殺してしまいました。アメジストの瞳。凡人

ジョナサン
勘がよくて困る。気付かないで。

ジョルノ
もう知ってるかもしれない。情報網が幅広い。

少年。
休む暇は無い。

~あらすじ~
あえなく契を殺したジョラル。病院で目覚めると…


八話「ジェットの記憶」

 

【挿絵表示】

 

 

深い深い眠りについていたジョラルは、昔の思い出に心を馳せる。

「わぁ…!」

目を瞑りたくなる程、眩い宝石を見つめるジョラルは、まだ幼い、十歳前後の年齢にも関わらず、身長は同年代より低く、それよりも体重が少なかった。ジョラルのいた、又は生まれた____家庭は、ジョラルを育てる事を放棄し、それよりも週末に、まるで着替えるように別の男と寝て、快楽を求め、さらには麻薬にも手を出した。ジョラルのいた地域は治安が悪く、暴動、騒動、ヤミ金や裏の取引、裏世界の市場で溢れていた。

 それでも、上層の方は華やかな町が広がり、スラムに住む人々は、一ドルも稼げない様な仕事を日々続け、まさに死屍累々としていたのだった。

 その、スラムの地域なかでも、ジョラルの家は裕福な方で、何故と聞かれればジョラルの母親が絶世の美人であり、彼女が高値で彼女の身体を売っていたからと言えるだろう。

 しかしジョラルの生活の為に身体を売っていた訳ではなく、そのほとんどが彼女が彼女の美貌を保つためだったのだ。

 

その惨状がコレである。

 

宝石を見つめる度、最後には母に「お前みたいなのが触るんじゃないよ」と、咎められ続けたが、それでも、いつか自分の指先で、その美しさに触れたいと思っていた。

 

母が消えるまでは。

 

何故消えたのか解らない。ただ、学歴を持たない母が、どこで知ったのか知らないが、つたない文字で

「宝石を全てあなたにあげる」

と書き、朝早い内に出ていったのだ、ということを直感で理解していた。

______ジョラル・ジョリオ、十五の夏の出来事である。

もう誰の咎めもなく自由に母の宝石を手に触れることがジョラルには許されたが、甘ったるい香水の匂いと、タバコの匂い、汗の匂いと相まって、なんだが濁った、つめたい色に見えてしまっていた。

 

それでも、自分の憧れていた夢を諦めきれず、大学に首席合格するために猛勉強し、ついには「首席」の座を手に入れ、大学に入ることが出来たのだ。

しかし現実は甘くない。それで順調な学校生活が送れていれば申し分無いのだが。ジョラルの出身がスラムな事もあり、クラスメートとジョラルとの心には、壁が出来上がり、それは、「近寄らない」という行動でも表されるようになった。

そのうちジョラルも身を潜め、自身と関係ないことだと一切の声や耳障りな情報をシャットダウンして生きてきた。

これでも努力した方だ、といいたい。装飾作りはまだまだ初心者ではあるものの、ここまで追い付いてこれたのだから。

 

______シスター、今回の仕事、もしかしてだけどさぁ

 

だが、自分は人を殺した。重罪だ。彼女の意識が薄くなる場面を思い出す度、吐き気がする

 

______ヤダァ、そんなことしたら俺死んじゃうよん!なーなー、半分ぐらいならさぁ

 

ずっとこのまま、眠り続けたい。

 

______ジョラル、起きて。ねぇ、

 

視界に、うっすらと青い空が見えてきたのを境目に、ジョラルはアメジストの瞳で窓枠に腰掛ける少年を見つめる。

「あぁ、やっと起きたんだね?ジョラル、ずっと会いたかったよ。」

吸い込まれそうな程真っ黒な瞳は、それでも輝きを持っている。まるで、ヴィクトリア女王の愛用した、ジェット(黒玉)の様に。

「ジェット…………」

「え?何それ、宝石?」

「よく解ったな、そうだ。宝石。」

少年は興味深そうにジョラルを見つめる。「あのさ、」と、少年がいいかけたとき、

「俺は、人殺し、に、なったのか」

と、ジョラルがこぼした。少年は「人殺し」というワードに反応したらしく、「え?」と聞き返した。

「人を、まもるためなら、殺していいのか?そんなこと、許されないんじゃないのか?」

苦しくなって、喉もつまりそうになった。少年は、挙動不審のまま、

「あのさ、なんのこと?君は、人殺しなの?」

と、ジョラルに問い掛けた。ジョラルは生気が無いような瞳で「ああ、」と呟いた。

「大切な、人を、守りたくて…でも、殺すなんて、間違ってる…まるで、自分の親がしたことと、そっくりそのままじゃないか」

胸が押し潰されて、苦しいはずなのに、なぜか涙はこぼれない。止めどなく溢れるはずで、そうしてしまえば、後は忘れてしまえるはずなのに。

「えっとぉ、飴、食べる?」

 

少年がいいづらそうにジョラルに申し出る。

「飴?」

ジョラルはきょとんとした目で少年を見た。

「うん。飴。スッゴク美味しくて、すぐに元気になれるはずだよ!」

少年がおもむろにポケットのなかに手を突っ込み、なにかをガサガサ探した末、飴玉を取り出し、ジョラルに渡す。

ジョラルは、口のなかに、黄色の飴玉をいれた。蜂蜜の味がする。

「…おいひい」

口にはいっている飴のせいで、「美味しい」とは言えなかったが、しかしながらコレはとてつもなく美味しい、とジョラルは思った。

「喜んでくれて良かった!やっぱり目の前の人が笑顔だと心地いいよね!」

そうだ、とジョラルは気づいたようだった。そう、自分が苦しいかおをしていたら、回りをかなしませてしまう。どれだけ悲しくても、今だけは笑顔でいなくてはいけないんだ。と。

「ありがと、君の、名前を、良ければ教えてくれるかい」

今度は、笑顔で問い掛ける

「僕の名前?えっとぉ、黒賀谷 水城。変な名前ってよく言われる。」

少年は、にやっと口の橋をつり上げて笑った。

「これから何日でも来るよ!君が悲しいかおをしないようにね!」

少年は、銀色の窓枠の外側にいってしまった。姿が見えなくなったあと、ジョラルは清々しい気持ちになぜかなっていた。

 

タイミングよく、ジョルノが部屋にはいってくる。

「誰と話していたんだい?」

ジョルノが、手を振りながら聞いてきた

「あぁ、えっと、とっても優しいしょうねんにあった。名前は…水城、だったような…?」

「そっか、良かった。皆心配してたよ、ジョラルがずっと魘されてて、一週間起きなかったんだから。」

ジョルノが、ははは、と笑いながら説明した。

「え!?もうそんなに経ってるのか!?」

自分でも、まさかそんな経ってるとは思ってもなく、あからさまに驚いているのがばれるぐらいには大きな声を出してしまった。

「うん。ちなみにディオはもう回復して退院したから、そろそろ来ると思う。」

ディオって、あの、殺されそうになってて満身創痍の…?とジョラルは半信半疑でジョルノに「回復するのが早すぎないか?」と聞く。

ジョルノは、別段変わった様子もなく、さらりといいのけた

「あぁ、ディオはとても回復力が高いですから、仕方無いことですよ」

ジョラルは、いくらなんでも一週間いないに退院は人じゃない!化け物だよ!と心のなかで思ったが、こころにとめておくことにした。少なくともジョナサンや当の本人にばれたら生きてこれるか危うい。

 

そのとき、ドアが壊れるんじゃないかと思うほどの強さでドアを開けた人物がいた。

ディオ・ブランドーとジョナサン・ジョースター。

「ハン、貴様私より傷が無かったくせに私より起きるのが遅いのか、呆れるな」

ディオの台詞に対しジョナサンがディオに蹴りをいれつつ

「ちょ、ディオそんなひどいこといわないでよ!君のこと信用してここにつれてきたんだからさ!」

と言った。

ジョラルとしては、本当にすぐ回復したんだ、と有る意味不気味、と感じていた。

「元気そうで良かった。すぐ退院できそうだね!」

ジョナサンは心底安心した顔で聞いてきた。

「え、もう退院ッスか」

ジョラルは、あの少年のことを思いだし、なんだか申し訳ない気持ちになった。

「いや、あと一週間位は縛り付けかな、ごめんね、ジョラル。」

あと一週間もここにいられれば、少年と長く過ごせるだろう、良かった、と胸を撫で下ろした。

「えと、本当に、大丈夫…?」

ジョナサンは心配した様子で聞いてくる。「え、何が…?」とジョラルが聞き返すと

「たわけ、貴様は人殺しだぞ」

と、タイガーアイの恐ろしいほど冷たい瞳で、ジョナサンが遠回しに聞いてきたことを理解する。

「あぁ、ほんと、全然大丈夫です。俺、なんだか変でした?」

清々しい位にさっぱり答えるジョラルに、ジョナサンは心のなかで小さな違和感をひしひしと感じていた。しかし、家族に違和感を覚えるなんてこと、無いだろう、と心のなかで納得させた。

「ううん、元気ならいいんだ。」

それに付け足して、「あ、何か飲み物買ってくるよ、何がいい?」と聞く。この場から少しだけ遠ざかりたかった。

「僕はコーヒーで。」

ジョルノが一番始めにいう。

「俺は紅茶で。」

それに続いてディオも、冷めた目でジョナサンを見つつ、要望を出す

「えと、じゃあおれもコーヒーで。」

ジョラルは、少し迷ったあと、ジョルノと同じ物を要求した。

「わかったあ!」

ジョナサンは笑顔で答え、その場を後にした。

 

 




どうでしたでしょうか!
さて、絡み合うディスティニー!ジョラルはどうやってこの残酷な未来を過ごしていくのでしょうか。
次回9話、お楽しみに!

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