オルクセン国軍に所属するオーク族のオットー・クルツ中尉は、無骨な肉体を持ちながら、誰よりも高尚な美意識と折れやすい繊細な心を抱えていた。

新設されたダークエルフのみの精鋭「アンファングリア騎兵旅団」へ軍事顧問として配属された彼を待っていたのは、息をのむほど気高く美しい女性将校たちと、彼女たちからの容赦のない冷ややかな蔑視だった。

「お前たちはいいな、美しく、気高い。だが……私にはそれがない」

至高の美への羨望と、己の姿に対する深すぎる自己嫌悪。

屈辱の中、やけ酒を煽り、己の愚かさと惨めさに酔い痴れていくオットー。

高潔な美しさに魅せられたオークの牡が辿り着く、歪んだペーソスと暗鬱な狂気の顛末。
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