西流魂街四十二地区・鷲尾で暮らしていた久世伊織には、霊力があった。

そのせいで腹が減る。
ただでさえ貧しい家で、自分ばかりが食べるのも困る。

そんな時、死神から聞かされた。

「真央霊術院なら飯が出るぞ」

なら、受けてみよう。

そんな理由で真央霊術院へ入った伊織は、阿散井恋次、雛森桃、吉良イヅルたちと出会い、斬術を学び、鬼道を学び、傷ついた者を救う方法を知っていく。

何が得意なのか。
どんな死神になりたいのか。
腰に差した浅打の名前すら、まだ分からない。

これは、久世伊織という一人の死神ができあがるまでと、その先の話。