兄、アベル。
 世界のあちこちに現れる「災害」。
 兄を殺すため、カインは旅をする。

 聖骸布を纏い、聖槍を振るう「兄殺し」。
 今日もアベルを殺しに槍を振り、明日もアベルを殺そうと走り回る。
 そんな血塗れの日常の傍らには、死霊の少女がいる。

 アベルを殺す者。兄殺しのカインは、今日も殺戮に挑む。

「カインってば、本当に可愛くないわねぇ」
「んなもん、オレに求めんじゃねーよ。変態か?」

 相棒二人で、軽口を叩き合いながら。

 一人は乱暴に。
 もう一人は淑やかに。

 アベルを殺し続ける。

 凸凹な二人は旅路を、それなりに楽しみながら。

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