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我が逃走 2026年04月23日(木) 19:02
詳しいソ連冷戦期の政治情勢を説明して頂き有り難うございます、こんな体制が日本に浸透したら、神武以来の悪政になったでしょうね、民主主義がレーニンによりこうなるとは、一系の君主を戴くのが、政治の暴走を防ぐ知恵なんでしょうね
雄渾 2026年04月23日(木) 23:36
我が逃走様、ご感想ありがとうございます。
>詳しいソ連冷戦期の政治情勢を説明して頂き有り難うございます
この小説は全年齢を対象にしているので、10代の少年が読んでも分かるように詳しく説明をしようと思い、書いたのがきっかけです。
原作の「シュヴァルツェスマーケン」は、「TECH GIAN(テックジャイアン)」という18歳以上を対象とした青年ゲーム(所謂エロゲー)雑誌に連載していたこともあって、史実の説明がおざなりでした。
原作小説を調べながら読んではいたのですが、歴史小説という敷居の高さから、人気の割にマブラヴ界隈でも二次創作の数がかなり少ないです。
(これは国内の二次創作サイトだけではなく、海外の二次創作サイトでも同じでした)
詳しく書いてくれる人出てくるかなと5年ほど待っていたんですが、みんな過激な描写とかリィズやテオドールの悲惨な話、アイリスディーナとベアトリクスの確執という結果ばかり書いているので、これらの悲劇の原因となった冷戦下のソ連と東独の体制について詳しく書くことにしました。
よく同人界隈では、なかったら自分で書けと言われておりますが、それを私なりに行ったまでです。
この様なご称賛をいただき、幸甚に存じます。
>こんな体制が日本に浸透したら、神武以来の悪政になったでしょうね
ソ連の腐敗の原因の一つに、第一次大戦化の帝政ドイツやオーストリーハンガリー帝国の戦時経済を範としたソ連の経済システムに原因があります。
ソ連では、戦争遂行のために軍産複合体や軍への供給を優先し、一般市民の生活は常にモノ不足でした。
この物不足の状況を「不足の経済」というのですが、「不足の経済」で生き残るために市民は、ブラート(бра́т,日本語でいう所の義兄弟)という便宜関係を軸とした人間関係を結んでいました。
どういう事かというと、このブラートを通して、急患の際に医者や薬を手配したり、冠婚葬祭の折にキャビアや酒などを準備するなどの事が行われました。
この関係は基本的にギブアンドテイクで、個人の都合よりも組織のためにこういた違法な手段が横行していました。
ソ連に限らず、共産主義、社会主義国家では個人所有と国家所有の垣根があいまいで、あらゆる分野を共同所有にして維持してきた社会でした。
劇画「ドラえもん」に出てくるジャイアンの言葉ではありませんが、ゴルバチョフは社会主義体制とは「お前の物は俺の物、俺の物は俺の物」であると喝破しております。
余りに大きすぎる共同所有のために、旧ソ連では、公共性の概念が発達せず、市民社会が不十分なまま、体制崩壊を迎えてしまう結果になりました。
(比較的マシな結末を迎えた東欧諸国は、ドイツやオーストリーの影響である程度の市民社会を作る基礎が出来ていたので、軟着陸が出来たという説もあります)
>民主主義がレーニンによりこうなるとは、一系の君主を戴くのが、政治の暴走を防ぐ知恵なんでしょうね
第一次大戦後のドイツや東欧が混乱しているのは、社会主義者による敗戦革命で君主を追放した影響が大きいでしょう。
敗戦してもホーエンツォレルン家が残っていれば、ヒトラーの登場はありえなく、オーストリーにハプスブルク・ロートリンゲン家がとどまっていれば、帝国の分裂は穏やかで、第一次大戦後にハンガリーやチェコでユダヤ人が共産化のために暴れることはなかったでしょう。
血みどろの内戦を経たスペインやカンボジアの復興の一つに、王政復古の良い影響があったことは否定できない事実です。
アフガンでもザヒル・シャーの王政復古の動きがあったのですが、独裁者カルザイの反対により、その機会は永遠に失われました。
意外な話かもしれませんが、韓国でも君主制への憧憬はあり、劇画やドラマの題材になっているのは、仮に李朝が続いたらという面もありますが、国民国家統合の象徴がないことに困っているからだそうです。
君主制のない保守思想では、北朝鮮の掲げる朝鮮民族主義に対抗できず、民主主義体制も外来の借り物という事で、北朝鮮の宣伝煽動には負けてしまうという事を西岡(にしおか)力(つとむ)教授が、以前ネットの某番組仰っておりました。
一方的に長々と失礼しましたが、今後とも本作を楽しんでいただければ、幸いです。
我が逃走 2026年06月20日(土) 11:09
濃い内容有り難うございます、特にNATOがドイツ包囲のため結成されたは、頭を殴られました。小峰さんの幻の東部戦線を読み直しましたが、これは私の見当違いでした、最初は英米とその他で結成してドイツは1955に再武装でしたね。赤軍よりドイツ軍が怖いヨーロッパ、私は冷戦を成年期に経験しているので赤軍の脅威しか出ませんが、シバケン世界ならドイツ脅威は軸となりえますね、今から纏めて読ませて頂きます、筆者様の豊富な知識には驚きしかありません。
雄渾 2026年06月20日(土) 14:10
丁寧なご感想ありがとうございます。
>特にNATOがドイツ包囲のため結成されたは、頭を殴られました。
これは日本の冷戦研究史家の間ではある程度の通説ですが、欧米だと違った意見も存在し、ドイツを抑え込むというよりドイツを自分たちの陣営に招き入れる面があったとする説も存在します。
その点で見るとソ連による東ドイツのワルシャワ条約機構への加盟も同じ文脈で行われたと推測できます。
元々ソ連ではドイツを中立化し、第三極に置く案も根強くあったのですが、西ドイツが再軍備した為、東独に再軍備させた経緯があります。
ソ連が恐れたのは西ドイツが独自の核兵器を手に入れるのではないかという可能性です。
アデナウアーが一時核保有を目指した姿勢を取り、核兵器に精通している人物として国防大臣に据えたのが、作中でも登場した西独バイエルン州知事のフランツ・ヨーゼフ・シュトラウスです。
シュトラウス国防相はドイツ軍再建の際に少数の精鋭と核装備をした近代的な軍隊を目標とすべきという事を発言していました。
>シバケン世界ならドイツ脅威は軸となりえますね
史実と大きく違うのは、米ソが東西ドイツに一切の核戦力を持ち込んでおらず、東西ドイツ自身も核開発や原子力利用を控えているという事です。
シュヴァルツェスマーケンの世界ではドイツは1944年に核爆弾をベルリンに投下され、ヒトラーが核の熱で死に、ドイツが降伏したという設定があります。
なお、この設定が詳細に明らかになったのは2022年で、2010年の柴犬執筆開始当初は明示されていませんでした。
2009年発行の設定資料集には1944年にドイツに核爆弾投下としかありません。
ですので、柴犬世界で東独を支配しようと企んだエーリッヒ・シュミットはソ連からの核ミサイル供与を急いでいました。
小説版は30代後半のドイツ民族主義者なのですが、アニメ版だとKGBの潜入工作員であり、作中の回想シーンで着ていた1959年型勤務服からすると、1960年代の時期にシュタージに潜り込んだスパイと類推できます。
シュミットが作中でほしがっていた核兵器は中距離の戦術核で、史実の西ドイツに配備されたものに近い装備でした。
補足として、史実で1950年代後期から1960年代初期の西ドイツに配備された核はモスクワまで届かず、東西ドイツ内で味方諸共敵を排除する前提のものでした。
実は今回の207話、208話はルドルフ・ヘスの釈放という冷戦構造を変える話だったので、読者がどう反応するか、私自身が恐れ、すこし公開を恐れた部分があります。
暁で書いたものの、今一つ描写が足らないと再度手を加えたもので、実際の公開が遅れた面があります。
今年に入ってから私生活が少し多忙になったため、連載ペースが暁、ハーメルンで遅れますが、どうぞ読者の皆様には連載ペースの遅延にご海容のほど頂ければ幸いです。
我が逃走 2025年12月08日(月) 13:40
クーデター、好物です続編有り難うございます。戦前の二二六、五一五、神兵隊事件等に、どのくらいコミンテルンの影があったのでしょうか、ノモンハンの小松原師団長のハニトラや海軍大臣のハニトラなんかが出て来て戦前政策への影響が本になったりしていますが、翻って自衛隊でも、暗号畑出身の宮永陸将補のGRU?への情報漏洩があったり、政治家への資金提供があったりしましたし、このマブラブ世界でのクーデターの構図が楽しみです、また史実を織り混ぜての解説をお願いします、瑠々勝手を書いてしまいました、お気に障るようでしたら削除して下さい、失礼しました
雄渾 2025年12月09日(火) 14:45
我が逃走様、毎度丁寧なご感想ありがとうございます。
お褒めの言葉をいただき、感激の至りです。
>戦前の二二六、五一五、神兵隊事件等に、どのくらいコミンテルンの影があったのでしょうか
まずコミンテルンが確実に関与したという一次資料は見つかっておりません。
状況証拠的に何らかの関与は疑われるのですが、KGBやGRUの文書保管庫から明確な資料でも出てくれば、話は変わりますが、現状ではある程度の推測になります。
(張作霖爆殺事件の様に、ロシア側から犯行を匂わす文書や書籍が出る場合もあります。
あるいはKGBの秘密文書集が出されて、例えばPLFPのワジ・ハダッドにソ連政府が資金援助をした事実が判明する場合もあります)
今回は二・二六事件に絞ってのみ、解説をいたします。
二・二六事件は、一般に言われているように天皇制共産主義に心酔した青年将校によるクーデターではなく、その前段階で統制派による皇道派つぶしを受けて、止む無く決起したという面があります。
(詳しい経緯は、鈴木荘一 著「雪の二・二六―最大の反戦勢力は粛清された」勉誠出版,2019年.をご参照ください)
皇道派の首魁とされている眞崎甚三郎大将は、世間で言われているような好戦的な人物ではなく、日露戦争での従軍経験から戦争を忌避しようと努める人物でした。
1931年の満州事変に際して、現地の関東軍が万里の長城を超えて北支にまで手を伸ばそうとしたとき、真っ先に止めて、戦線拡大を防いだ人物です。
眞崎は、満州域内での軍事活動は欧米は黙認してくれるが、支那本土にまで戦線を拡大すれば欧米の権益と衝突すると考える人物でした。
彼が1936年以降も現役の軍人であれば、盧溝橋事件が起きても事変にまで発展はしなかった可能性があります。
一方、統制派の永田鉄山や辻正信などは非常に好戦的な人物で、永田などは生前「支那一撃論」などを唱えており、第一次大戦時の帝政ドイツのやった軍事作戦を模倣すれば支那を簡単に屈服できると考えておりました。
そういう思想を持つ統制派にとって、親米派の眞崎は目障りでしたし、彼を要する皇道派や荒木貞夫大将などは排除すべき存在でした。
満州事変以後、皇道派のメンバーと目された人間は左遷されたり、予備役に追いやられるか、或いは事件をでっちあげられて軍を追われています。
そういった中で、軍内部に居た皇道派の影響力を削ぐべく、皇道派の青年将校たちが企画していたクーデター計画をあえて見逃し、実際に行動するまで放置していました、
統制派は2・26事件で武装蜂起した時点で、主要メンバーを処刑することで方針を決めていた節があり、北一輝や西田主税などは容疑が不明な事件の最中に拘束されている状態でした。
中田整一著「盗聴二・二六事件」文藝春秋,2007年.に詳しく書いてありますが、何者かが既に獄中にいた北一輝を装って、安藤輝三大尉に電話をした通話記録が残っています。
既に関係者は物故しているため、真相は闇の中ですが、これは明らかに北一輝に罪をかぶせるでっち上げでした。
結論から申し上げますと、2・26事件は、統制派による皇道派つぶしの陰謀の最終段階で、青年将校たちはその赤心を陰謀に利用された存在でした。
昭和天皇は生涯2度しかお出しにならなかった御聖断をこの2・26事件の時にしておりますが、後年思う所があったのか、眞崎甚三郎の令息、眞崎秀樹を通訳として近侍させておりました。
(山口 富永著「二・二六事件の疑史を撃つ」国民新聞社,1990年.にも、関係者の大逆事件を受けての明治天皇の対応との比較が載っていました)
恐れ多い事ですが、昭和天皇が眞崎大将の令息を側に置いたのは、御宸襟の中で2・26事件での拙速な対応をご内省なされていたのではと、拝察いたしております。
>海軍大臣のハニトラ
米内光政の事でしょうか?
酒豪で女好きでしたし、親露・親ソ傾向のある人物ですから、ソ連で駐在武官をしているときに向こうの手にかかっても不思議ではありませんね。
どの本か忘れましたが、米内がポーランド美人との間に隠し子がいたという話を目にしたことがあります。
向こうの手にかかったのは状況からして黒なのでしょうね。
>暗号畑出身の宮永陸将補のGRU?への情報漏洩
この話は、元陸将補の宮永幸久氏の消息が不明瞭なので、作中で明示しませんでした。
暁の規則では存命中の人物への小説への登場は禁止されているので、別名であるコズロフ事件としてぼかして書きました。
ハーメルンの場合は脚注が付けられるので、詳しい説明を書けばよかったかなと自省して居ります。
長々と述べてしまいましたが、今後の展開をお待ちいただければ幸いです。
我が逃走 2025年11月06日(木) 11:41
続編を出して頂き有り難うございます、ソ連内部の主導権争い、他国への干渉、大変な好物です、また続編をお願いします
雄渾 2025年11月06日(木) 13:50
まず先日のご評価と、今回のご感想ありがとうございます。
>他国への干渉
さてこの事ですが、私たちの世界とは違い、比較的政権の安定していた東ドイツでさえ、暴力を伴うクーデターが2度も起きているマブラヴ世界ですから、ソ連内部での抗争が起きないはずがないのです。
ブレジネフもアンドロポフも史実だと非常に慎重な性格の持ち主で、プラハの春やアフガン介入も相当な下準備をしてから行ったことでした。
特に最前線である東独に関しては、駐留ソ連軍を援農や災害派遣に出すなど、かなりの優遇をしていました。
ですが、マブラヴ世界だと、友邦諸国である東独を一切信用しておらず、KGB工作員を中央に送り込んでいるぐらいですから、日本に対して何もしないはずがありません。
現に後日談であるトータルイクリプスでは親ソ派の日本軍将校がいましたし、日本政府の方も、オルタネイティヴ3計画というソ連の非人道的な人造人間製造計画を接収するほどの親ソぶりでした。
オルタネイティヴ3計画は、香月夕呼先生の独断に思えますが、政界というのは、帝大を出た23~24歳のお嬢さんが色々と工作したところで動くような世界ではありません。
何かしらの官僚集団の意思とか指針があって、或いは政財界の実力者の意向が働いたと考えるのが実像に近いと思います。
その事から、日本政界にはソ連の浸透工作が進んでおり、我々の世界以上に親ソ的な雰囲気に包まれていたのではないかと類推しました。
そういう事もあって、今回の日ソ間の騒動を書く運びとなりました。
>ソ連内部の主導権争い
わが国でもそうですが、戦争と権力闘争は並行して行われることがありますし、マブラヴ世界だとSEDの独裁体制で表面上纏っていたはずの東独でさえ、二度も反乱が起きているのです。
ソ連の場合は、史実を鑑みても、内部で何かしらの闘争があってもおかしくないのです。
BETAに対応するのに国力を割かれてしまったというご意見もあるでしょうが、この二次創作では1978年の段階で地球上からBETAは消え去り、月面だけになりましたから、十分可能ではあるという風に持っていきました。
そしてブレジネフ時代は最高権力者の多くが20年以上要職についているものが多く、内部の不満が高まっている時代です。
外に暴力を向けない限りは、中で壮絶な権力闘争が起きても仕方ないと考えて、この様な展開にいたしました。
11月2日から始まった新章の「大東京の反乱軍」はそういう色々な事情をまとめた話になります。
今後の展開については、ぜひご期待ください。
地獄の一丁目 2025年06月01日(日) 12:44
もうモスクワをゼオライマーで吹きとばせよ、宇宙からの攻撃なら証拠は残らないはずだ。
雄渾 2025年06月01日(日) 13:15
ご感想ありがとうございます。
>もうモスクワをゼオライマーで吹きとばせよ、
実は木原マサキは一度、ソ連に誘拐された件で頭にきて、ハバロフスクを都市事消滅させているんですよ。
(ハーメルン版は45話から51話にかけて、暁版は86話から96話)
中途半端にソ連が残ったのは、マサキがソ連を弄ぶためと冷戦の崩壊による世界情勢の変化を恐れたという理由の為です。
マサキが臆病な人間でなくもっとサイコパスな人物だったら、初弾でソ連そのものは消し飛んでいたでしょう。
原作OVAでもそうでしたが、マサキは一回で済むようなことをせず、ネチネチと相手をいたぶってからやる癖があるのです。
そのせいで、KGBやGRUの付け入るスキを与えた面があったのは否定しません。
>宇宙からの攻撃なら証拠は残らないはずだ。
ソ連での花火大会が見たいですか。
今後の展開に関してはアンケートを行うつもりなので、ご参加いただければ幸いです。
ジジイ ID:xa/mlPIM 2025年03月27日(木) 10:25
断片で読んでいた戦後のスパイ事件やKGBの組織等を詳しく書いておられ、楽しく読ませて頂いております、続編を待っています
雄渾 2025年03月27日(木) 16:50
ご感想ありがとうございます。
>断片で読んでいた戦後のスパイ事件やKGBの組織等を詳しく書いておられ、楽しく読ませて頂いております
シュヴァルツェスマーケンの隠された主要なテーマはKGBです。
シュタージの名前ばかり出ていて、KGBはあんまり目立たないように感じますが、史実を調べるとシュタージはさながらKGB東独支部の子会社という作りなのです。
(エーリッヒ・シュミットの反乱理由が)気が狂って東独の核武装を企んだ小説版とは違い、アニメ版だとKGB現役予備将校(KGBでは正規職員による潜入工作員の事をこう呼びます)で、東独の支配を狙うという史実に基づいたアニメ版の設定を見て、KGBとシュタージの関係はどうであったかを説明せねばなるまいと考えて、こういう話になりました。
連載当初は、ベア様やリィズちゃんをシュタージやKGBの毒牙から守るためという意識が先行して、いささか説明不足でしたが、連載中にウクライナ戦争が始まったので、読者の多くはソ連がどんな国家であったか、KGBがどんなに非道な組織化、知らない様子だったので、なるべく史実に基づいた話を嘘偽りなく書くことにしました。
後日談に当たるトータルイクリプスやマブラヴオルタネイティヴでも、つぶさに見れば、主人公たちの周りにKGBの影が見え隠れするのです。
特に香月夕呼博士などは、ソ連の浸透工作を受けている節があります。
まあ国連そのものが史実でもソ連の影響下にある組織ですし、アメリカにアラスカを再割譲させているほどですから、マブラヴ世界ではKGBやGRUの工作は大成功しているのでしょう。
閑話休題。
どうしてもソ連を扱う都合上、諜報活動と共産主義の宣伝は切っても切り離せない問題になっております。
1997年にフランスで出された"Le livre noir du communisme",Editions Robert Laffont,Paris,1997、の中には、特別に一章を裂いて、ソ連や中共の行ってきた諜報活動が記されております。
(日本語版では訳者の独断で丸々一章が削除されています。語学力があり、ご興味のある方は英語か、脚注の充実した露語版を参照されるとよいと思います)
東西ドイツの話は決して遠い異国の話ではなく、日本でも起こりえたIFです。
ユルゲンやベアトリクスの1950年代生まれの世代は、ちょうど1980年代生まれのユウヤ・ブリッジスや白銀武の親世代に当たります。
そう考えてみると、日本でそうなったらどういう悲劇になっただろうかと考え、真剣に彼らを救う話を書いてみたいと思いました。
平和な現実世界でも、日本は文化の露寇以来(この200年来)、ロシアの有害活動の影響を受けていますから、ロシア問題をこの二次創作の核の一つにしました。
日本の破滅の一つとなった大東亜戦争への道も、ソ連の対日工作が結実したものでしたし。
クドクドととりとめのないことを書いてしまいましたが、今後とも拙作をご愛読されるよう、よろしくお願いいたします。
片目 2023年11月12日(日) 04:51
国際金融資本って本当に世界を動かしてるのか、金と物と人の流れを制御してるから?
雄渾 2023年11月12日(日) 11:19
これは若干先々の話のネタバレになるので明言は避けてきましたが、19世紀に勢力を拡大したユダヤ系の金満家ロスチャイルド家と、米国政財界に多大な影響力を持つロックフェラー家です。
ロスチャイルド家は、ご存じの通りシオニズム運動の理論的指導者であったテオドール・ヘルツルに多額の資金援助をし、当時のトルコ領であったパレスチナへのユダヤ人の入植を支援しました。
(ここではシオニズム運動とそれを引き起こすことになったロシア・東欧圏におけるユダヤ人迫害については述べません。後日機会があれば作中で語りましょう)
ロックフェラー家は19世紀後半の石油資源開発で成功して、ロックフェラー2世の息子たちは米国政財界の要職に就きました。
ロックフェラー2世の次男であるネルソンは、南米での石油開発の経歴を買われて政界入りし、後にフォード政権下で副大統領まで上り詰めております。
ではなぜこのような事を、シュバルツェスマーケンの世界で延々と描くことにしたのか。
それはマブラヴという物語が、荒巻義雄「紺碧の艦隊」シリーズと同様に平行SF世界だからです。
暁で連載を開始した当初は、極力史実の人物の登場を避けてきたのですが、公式同人誌や吉田社長の見解を見聞きするうちに、明治維新を経験しないで武家社会が存続しているマブラヴ世界の日本以外は、どうやら現実世界と相違ない世界ということがおぼろげながらに見えてきました。
この二次創作の元となった「隻影のベルンハルト」も、読み返してみれば、名こそ明言されておりませんがホーネッカー書記長の事がユルゲンの独白から漏れています。
また公式同人誌ともいえる「Muv-Luv Alternative Stories III - Bite Off The Desperation」の中で
は、蒋経国や日本赤軍、よど号ハイジャック事件に関しての発言がありました。
そういうことを鑑みて、第2部の途中から現実の冷戦に即した話を書くようにしました。
ぶちまけた話を言えば、アニメ版「シュバルツェスマーケン」の監督を務めた渡邊哲哉監督も仮想戦記といっておりますし、私自身も日ソ間における仮想戦記を書きたいと20年近く構想を温めてきた点も否定できません。
書けば書くほど、自分の無学さ、無教養さが露呈するので恥ずかしいのですが、どうぞ不勉強な部分もありますのでご指摘やご意見を今後も頂ければ幸いです。
(ハーメルンで書きづらかったら、暁の方にコメントを書いてくださっても結構です。両方ともコメントは必ず読んでおります。返信は多少遅れることはありますが)
魚かな ID:X6O06ahs 2023年08月25日(金) 12:06
ゼオライマーに乗っていない原作で身を守るために着けてた次元連結システムの応用もない、そして予備の肉体もない状態で横柄かつ尊大な態度をとりつつ野望や己の危険性を自分からベラベラ喋るアホさ加減に吹いた。
そもそも中枢がない状態でもゼオライマーの武装や電装、駆動系はマブラヴ世界にはないものだからかなりの技術は得られただろうし、よく序盤で消されなかったなと思った。
雄渾 2023年08月25日(金) 17:35
ご感想ありがとうございます。
久しぶりの率直な意見、大変ありがたく思っています。
>原作で身を守るために着けてた次元連結システムの応用
実は26話、30話、33話、69話で使っているのですが、小生の説明が、あまりにも下手で、認識できなかった。
地の文で、具体的にわかりやすく、説明すべきだったのではないか。
そのことを悔やんでおります。
>予備の肉体
これに関しては後日、それに関する話をしようかと思っております。
>野望や己の危険性を自分からベラベラ喋るアホさ加減
これはマサキという人物をキャラ立てするために、意図的にやった面もあります。
また暁での連載初期に読者コメント欄で『そこまで政治に付き合ってるのかが分からん……(中略)どう言った理由でお遊びに付き合っているのか教えてほしい 』という意見を頂いたので、劇中でマサキにその理由を説明させたのが始まりです。
今思えば、地の文でもよかったかもしれません。
マサキを少しばかり饒舌にさせ過ぎたかなと、反省しております
>ゼオライマーの武装や電装、駆動系はマブラヴ世界にはないものだからかなりの技術は得られただろう
今回のご感想を参考に、話を書こうと思います。
>よく序盤で消されなかった
これは後日、話の中で説明してほしいという解釈で宜しいのでしょうか
ご意見を反映して、近日中に私なりの説明として、作品に反映させたいと考えて居ります。
今後ともよろしくお願いいたします。
アルトアイゼンv 2024年05月15日(水) 22:12
鎧衣さんって、もしかしてマブラヴ界の忍者ですかね(笑)
戦闘能力ヤバいw
雄渾 2024年05月16日(木) 09:50
アルトアイゼンv様、ご感想ありがとうございます。
>鎧衣さんって、もしかしてマブラヴ界の忍者ですかね(笑)
原作マブラヴのキャラクターには基本的に元ネタになる人物がいます。
鎧衣左近の場合は、元ネタは、『PROJECT ARMS』の高槻巌です。
高槻巌は忍者の末裔で、普段はサラリーマンとして、全世界を放浪しているという設定の人物です。
小生は、マブラヴと元ネタとなった『PROJECT ARMS』をリスペクトすべく、拙作において、鎧衣左近を現代(1970年代)の忍者という風な描き方をしました。
>戦闘能力ヤバいw
『PROJECT ARMS』の高槻巌へのリスペクトもありますが、忍者が弱くては話も盛り上がらないでしょう。
赤影とか猿飛佐助、『忍風カムイ外伝』のカムイなどは強かったですからね……
そういう忍者を手本に、鎧衣左近を描きました。
ただ正直、原作マブラヴのキャラクターは、トータルイクリプス、シュヴァルツェスマーケンのキャラを食うほど、印象が強いですからね。
鎧衣だけではなく、榊、彩峰、珠瀬は、なるべく柴犬勢やTE勢とバッティングしないようにしたのですが……
ただそれだと話が進まないので、鎧衣左近には、拙作の主役である木原マサキの監視役という事で、方々歩いてもらう事にしました。
なお、鎧衣の補佐役をしている白銀影行という人物は、白銀武の父です。
まあ原作主人公の父親なので、なるべく強い方が良いと思い、戦術機の操縦以外は何でもできる男にしました。
告知になりますが、134話以後は、ふたたび柴犬原作キャラの話に戻ります。
今後の展開をお待ちください。
神移 2023年06月17日(土) 22:14
ここのマサキ先生は知能指数が低下する病気にかかっておられる欲しい
雄渾 2023年06月18日(日) 00:50
まず先日は、ありがとうございました。
大変な励みになりました。
さて、ご感想の件ですが、木原マサキという人物もまた一人の男と言う事を考えて、このような話を書きました。
アイリスディーナ・ベルンハルトは、小説の本文中でも「氷細工めいた白皙の美貌」と称される麗人で、またアニメやイラストでも見目麗しい女性です。
そんな彼女を政治的な工作とはいえ、紹介されたのならば、どうなるであろうか。
無論、その様な誘いを断る人物もいましょう。
でも木原マサキは、OVAの『冥王計画ゼオライマー』を見る限り、己の野望に燃え、アンドロイドの美久にわいせつ行為を繰り返すなど、非常に欲望に忠実な部分を見せる人物です。
義侠心が強く、愛国の情に燃え、志操堅固な青年ではございません。
ですから、彼女の兄、ユルゲンに引き合わさせられたのならば、興味を持つのが自然ではないのかと思って、話を進めました。
亡命に失敗し、軍に強制的に参加させられ、非常にすさんでいたテオドールですら、だんだんと惹かれて言った女性ですから、異世界から来たマサキが、その美貌に惚れぬわけがない。
60話で、ユルゲンから「お前が俺をソ連の害悪から幾度か助けたことへの恩として、帰国するついでに、この娘を連れてくれぬか」と結婚を勧められたのも大きいですね。
マサキ自身も、若いティーンエイジャーの秋津マサトの体に精神を移していますから、だんだんと気持ちが若返ってきて、可憐な少女にぞっこんになる。
そんな様を、描写してみたい。
そういう意味で、国連総会での米国代表の発表中に、アイリスの事ばかり考えている話を書きました。
OVAでは、マサキの年齢に関して詳しく描写されていませんでした。
ですが、老人であったルーランと同年代と考えると、若くてもいい年の紳士か、老境に入った科学者なのではないかと思いながら、彼の考えや行動を、この二次創作の中で描写しています。
なるべくマサキの心情描写を増やすよう心掛けてはいたのですが、このような感想をいただいて、読者様に自分の書いたことが伝わっているのだなと、狂喜乱舞しております。