力が無かった。家だけが俺を押し上げた。決して俺は強くなく、ただ一芸に特化し、その芸すらもちょっと褒められる程度の物で。だから、俺は違う強さを手に入れた。古きを殺す新しき力を。愚かなる古きに牙を向き、古きからは馬鹿にされ貶され笑われ、しかし新しきからは頼られた。

そして、俺は何の因果か世界を救う任を背負わされた。報酬は明らかに割に合わないが、やってやろう。それが俺の仕事だ。外道と呼ばれ畜生とも呼ばれ、しかし成し遂げてやろう。俺のために。自分のためだけに。
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