此処とは異なる何処か。極めて遠く限りなく近い世界にて。

 戦乱と刀の時代は終息し、新たに銘治(めいじ)の夜が明けた。

 この世界には、かつて無数の剣士・英雄と共に歴史を作った存在が居た。
 その名を巫剣(みつるぎ)。特別な製法で作られた剣であり少女でもある存在を、この世界ではそう呼び習わす。
 訪れた文明開化。戦いが刀から銃へと移ろいゆく中、彼女達はそれぞれ生きる道を探り、歩んでいる。

 しかし、天下分け目の戦い――――関ヶ原より三百年の後。
 現世を掻き乱さんとする災いの影があった。平和に慣れた文明の街に抗う術はない。
 闇を断ち、来るべき地に集結するは戦場に咲く剣の華。天下轟く巫剣達と彼女達の本来の力を引き出す巫剣使い。

 そして、自らを餌に魔を誘い、魔を喰らい、自らもまた魔と成りて、魔を払う者。

 その名を――――

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