ポケモンと共に生きることが当たり前になった世界でも、『ポケモンバトル』だけで食べていけるプロは多くない。

毎年、何千人もの人間がプロを目指しても、プロ試験を通るのは20パーセントあまり。
更にその中で『バトルだけで食えている』のは、ジムリーダー以上のごく一部だけである。

プロのトレーナーにならなかった者は、育て屋、ポケモンセンター勤務、フレンドリィショップ販売員、サファリゾーン管理員……ポケモンに関われる仕事を選んでいく。

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ある日、ジョウト地方で生活するルビーは自宅の配電盤にイタズラをする野生のピカチュウを見つける。ポケモン取り扱い免許証を持たないルビーは追い払おうとするも、お隣に住む5歳年上の少女、サファイアと遭遇する。

サファイアは『プロのポケモントレーナー』を目指し、彼女の父親であるセンリのジムリーダー就任に合わせて、ホウエン地方へと旅立つところだった。
将来、どのような仕事をするか決めあぐねていたルビーにとって、明確な将来像を持つサファイアは憧れの対象となった。

彼女に遅れること5年、15歳になったルビーはオダマキ博士の研究所の『ポケモン博士見習い』としてホウエン地方へ移住する。
ポケモン博士を目指す一方、幼いころからのサファイア、もとい『プロのポケモントレーナー』への憧れも燻り続けていた。

勤勉な授業態度が功を奏し、ポケモン博士号の取得まで「フィールドワーク」の単位を残すのみとなる。
ルビーはフィールドワークの調査を通して『ポケモンのプロ』とは何かを問い続け、ピカチュウたちと共にホウエン地方を巡る旅に出る。

原作:ポケットモンスター
設定参照:ポケットモンスタールビーサファイア(ゲーム)、ポケットモンスターSPECIAL(漫画)、電撃!ピカチュウ(漫画)、薄明の翼(アニメ)、ポケットモンスター The Animation(小説)
1章 彼は進路に迷っている
  プロローグ ~intro~()
  プロローグ ~middle~2020年12月14日(月) 00:00
  プロローグ ~outro~2021年07月21日(水) 19:00()
  1st Report「ミシロタウン」2021年08月28日(土) 12:03()
  2nd Report「トウカの森」2021年12月04日(土) 14:02
  3rd Report「コトキタウン」2022年04月02日(土) 08:06
2章 彼女は彼に夢を見ている
  4th Report「105番水道」
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