暗黒期。
 迷宮都市オラリオでは、闇派閥とモンスターによる侵攻が激化し、人々は絶望の中で生きていた。
 そんな戦場へ、一人の青年が現れる。
 デメデル・ファミリア所属の戦闘料理人――ベル・クラネル。

 彼の武器は剣でも魔法でもない。
 「料理」だ。
 寿司は空間・重力・生命を圧縮し、一撃で戦場を貫く。
 料華は無限の料理を量産し、物量で敵軍を飲み込む。
 パティシエは戦場そのものを設計し、罠と契約で勝利を確定させる。
 フレンチは積み重ねた全ての工程を「勝利」という完成品へ仕上げる。

 料理とは文化であり、技術であり、兵器であり、文明そのもの。

 剣姫アイズ・ヴァレンシュタインや正義のエルフ、リュー・リオンらと共に、ベルは料理という常識外れの戦闘技術で暗黒期へ挑む。
 これは、「料理や調理技術を戦闘技術に織り込む」という馬鹿馬鹿しい発想を、誰よりも真面目に描く戦闘ファンタジー。
 食材を調理し、戦場を調理し、最後には勝利さえも一皿の料理として完成させる。

 ――敵戦力の調理を開始します。
  一話:起
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