伯爵令嬢レギーナ、十九歳で婚約。
婚約者の口癖は「君は後回しでいい」。
最初にすっぽかされた観劇の夜、彼女は決めた。
「待つなら、座って待ちません」
待ち時間には作法がある。
その場でいちばん忙しい人の隣に立ち、手を貸し、困りごとを一つ聞いて、次に来るとき答えを持ってくる。
三年後――二十二歳。
借財の完済が届いた晩の夜会で、婚約は破棄された。
「これで君を待たせる理由も、君に待ってもらう理由もなくなった」
ところが、翌朝から。
彼女の玄関に、招待状が積み上がっていく。
「一番にお知らせしたくて」「一番に袖を通してほしくて」
王都の目抜き通りに、彼女を「後回し」にする者は、一人もいなくなっていた。……当の元婚約者を除いて。
そして王都でただ一人、招待状を持って来ない男がいる。
若き公爵ジークヴァルトは、夕暮れの玄関で言った。
「招待状は、持って参りませんでした。あなたの空いた時間は、あなたのものです」
待たされる側から、選ぶ側へ。
三年かけて待ち時間を作法で埋め続けた彼女は、何の予定もない時間の過ごし方だけを、まだ知らない。
一般和風好き転生者VS曇らせと理不尽と絶望▼ファイ!▼カクヨムにも出します
総合評価:4430/評価:
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総合評価:643/評価:
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周囲が人外だらけの中、主人公が生き残る為に軽そうな魔王候補を神輿として担いだ筈が…なんか気付いたら手に負えなくなっていた話▼ 或いは、ヤバい女達に囲まれ人外価値観に振り回されてながらも、知恵と勇気と下心で切り抜けようとするお話。▼ 尚、大小様々な矢印を追加で受けている様で、しっかりそれにも振り回される模様。
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羊みたいな特徴を持つ子ってブルーアーカイブにはいないよねってことで書きましたがなにぶん初投稿ですのでご容赦ください▼10月10日 曇らせ 残酷な描写 タグ追加
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総合評価:8300/評価:
/連載:43話/更新日時:2026年09月22日(火) 12:00 小説情報
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