怪異と戦う魔法少女たちが追い詰められ、もうどうしようもないというその時、最後の希望として一人の魔法少女が颯爽と現れる。圧倒的な必殺技で敵を葬り去り、振り返ってこう言うのだ。
「私が来たから、もう大丈夫」
まさしく逆転の一手。最後に投入される切り札。
ラブリー・フローラこと花守ひよりは、ずっとそんな魔法少女に憧れていた。
そして実際、ひよりは強かった。敵を葬り去る高火力必殺技に、駆けつけるための近距離転移魔法。戦闘だけでなく、救助も防御もこなせる。
問題は、強くて便利すぎたことである。
誰かがピンチになってから呼ばれるどころか、ピンチになりそうな時点で呼ばれる。脅威度の分からない怪異でも、強敵でも、新人救援でも、とりあえずフローラ。危険な怪異が現れても、誰かが追い詰められるより先に駆けつけ、そのまま一撃で片づけてしまう。
おかげで街は今日も平和だった。ひよりが思い描いていたような、仲間たちが限界まで戦い抜いた末に呼ばれる「最後の希望」の出番など、なかなかやってこない。それどころか、何か起きたら最初から使われる便利屋になっていた。
「最終兵器って、こんなに毎日使うものなんですか?」
頑張れ、ラブリー・フローラ。
いつの日か、本当に最後の希望として呼ばれる――そんな日が来ないように。
「私が来たから、もう大丈夫」
まさしく逆転の一手。最後に投入される切り札。
ラブリー・フローラこと花守ひよりは、ずっとそんな魔法少女に憧れていた。
そして実際、ひよりは強かった。敵を葬り去る高火力必殺技に、駆けつけるための近距離転移魔法。戦闘だけでなく、救助も防御もこなせる。
問題は、強くて便利すぎたことである。
誰かがピンチになってから呼ばれるどころか、ピンチになりそうな時点で呼ばれる。脅威度の分からない怪異でも、強敵でも、新人救援でも、とりあえずフローラ。危険な怪異が現れても、誰かが追い詰められるより先に駆けつけ、そのまま一撃で片づけてしまう。
おかげで街は今日も平和だった。ひよりが思い描いていたような、仲間たちが限界まで戦い抜いた末に呼ばれる「最後の希望」の出番など、なかなかやってこない。それどころか、何か起きたら最初から使われる便利屋になっていた。
「最終兵器って、こんなに毎日使うものなんですか?」
頑張れ、ラブリー・フローラ。
いつの日か、本当に最後の希望として呼ばれる――そんな日が来ないように。