その血は、まだ走っている ~転生した俺が紡ぐ、もう一つの競馬史~
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オリジナル:歴史/スポーツ
タグ:転生 競馬 史実改変 架空馬 競走馬 牧場経営 血統 実在馬登場 独自設定
1980年、北海道三石町。

代々続く小さな競走馬生産牧場で育った青年、朝霧比呂(あさぎりひろ)には、
誰にも言えない秘密があった。

それは、前世の記憶を持ち、これから起こる日本競馬の歴史を知っていること。

どの種牡馬が成功し、どの血統が繁栄するのか。
そして、どの名馬が志半ばで散り、どの血が未来へつながることなく消えていくのか。

その知識があれば、競馬の歴史を変えられるかもしれない。

しかし、ここはゲームの世界ではない。

血統が良くても走るとは限らない。
期待した仔馬が生まれる保証もない。
そして、生まれてきた命には最後まで責任を持たなければならない。

馬を誰よりも愛する厳格な父。
戦前からダービーの夢を追い続けてきた祖父。
牧場を支える母と、騎手になることを夢見る幼い妹。

そんな家族とともに、比呂は小さな牧場から新たな競馬史を紡ぎ始める。

目指すのは、ただ強い馬を生み出すことではない。

本来なら失われるはずだった命を救い、途絶えるはずだった血を未来へつなぐこと。

そして、いつか見てみたい。

歴史には存在しなかった馬たちが、ターフを駆け抜ける姿を。

これは、未来を知る一人の青年と、馬を愛する家族が紡ぐ、もう一つの競馬史。

――その血は、まだ走っている。