千石撫子の実兄である少年の話をしよう。
 阿良々木暦が紡ぐ物語の傍らで、誰にも認知されない事で“無かったこと”にされた、とある少年の物語を紡いでいこう。
 記憶にも歴史にも心にも残らない――何も無い物語の話をしよう。

 青春は、忘却“無”しには語れない。