彼女の目標は計算機というよりも自動回線切り替え装置だが、論理的に見ればその二つにあんまり違いはなかったりする。
ある計算機の計算能力、つまり「どのような問題が解けるか」というものには一定の上限が存在することが知られている。これがチューリング完全であり、非常にシンプルなシステムや一見プログラミング可能に見えないものでも「計算可能関数」を扱うことができる。もちろんメモリの容量や計算速度の差はあるが、基本的にコンピューターは全て同じような問題を解くことができる(逆に言えば、どうしても解けない問題が存在する)。
確かにこれから解剖するとなれば、温度は低い方がいい。
実際に冷房技術が未発達の時代では冬に解剖を行うことが多かったらしい。
死後硬直が全身に回る前に解剖を始めることができた。
死後硬直はアクチンとミオシンの不可逆的結合によるアクトミオシンの生成によって発生する筋肉の硬直のこと。結合は化学反応であるためその速度は温度によって影響を受け、低温であるほど発生までの時間が長く、解けるまでの時間も伸びる。
内科も外科も無いのはこの世界ならではな気がする。
ヨーロッパにおいて、外科は内科に比して軽んじられていた時代があった。これが改善し始めた時期を一概に言うことはできないが、一つのターニングポイントはThe Royal College of Surgeons of England(イングランド王立外科医師会)の設立やジョン・ハンターの活動があった18世紀中頃であると考えられる。
ウィリアム・スチュワート・ハルステッドが作成を依頼したようなゴム手袋については
ウィリアム・スチュワート・ハルステッドは助手であり、後に妻となるキャロライン・ハンプトンの皮膚過敏の問題を解決するためにニューヨークのGoodyear Rubber Companyにゴム手袋の作成を依頼した。なお、この会社は今日タイヤ製造で知られるGoodyear Tire and Rubber Companyと直接のつながりはないどころか、おそらく加硫ゴムの発明で知られるチャールズ・グッドイヤーとも関係がない。というかこの会社、1898年に「グッドイヤーの名を使用するな」とコネチカット州にあったGoodyear's Rubber Manufacturing Companyを訴えているのだが、こっちのほうがおそらくチャールズ・グッドイヤーが勤めていた企業である。当時のアメリカは恐ろしいところだ……。
無菌状態を保つメリットが少なかったため後回しになってしまった。
手術用手袋は患者の体内に病原体を持ち込ませないことが主目的である。
「四種類の糸が巡ることが、これで確認されたわけだ」
ガスパーレ・アセリの見解としてWikipedia英語版で紹介されていた話が元ネタ。引用元とされている本でどこが該当箇所か漁れなかった。
ヴィルヘルム・コンラート・レントゲンの時はシアン化白金バリウムだっけな。
分子式は $\require{mhchem}\ce{Ba[Pt(CN)4]}$。
実際のところ安全性を考えればタングステン酸カルシウム、もとい灰重石が必要になる。
詳しくは分からないが、歴史背景的に考えてトーマス・アルバ・エジソンが使ったタングステン酸カルシウムを用いた蛍光板のタングステン酸カルシウムはおそらく精製物。
ユッテルビューみたいないい鉱山はない以上、後回し。
ユッテルビュー村にはガドリン石として知られる希土類珪酸塩鉱物の鉱山があり、多くの元素がこの石から分離された。この村の名前にちなんだ元素名だけでもイットリウム、エルビウム、テルビウム、イッテルビウムの4つがある。
原則としてエポニムの使用を禁止して、
エポニムとは人名由来の命名のこと。
医学師が丁寧にそのうちの一本を引くと指が伸びる。
総指伸筋を想定。
手のひら側にある別の筋を触ると、次は曲がる。
浅指屈筋を想定。
これをベースにした木箱を用いたコンテナ輸送の計画が着々と進んでいるらしい。
貨物輸送のコンテナ化はマルコム・パーセル・マクレーンによって進められたが、それ以前にも似たような試みはされている。とはいえ大型コンテナの利用、専用の船と積込み用機材の導入などの点は特徴的である。
なお適当に薬を飲んだ人体でも似たようなことができる。
抗菌薬は体内で代謝されることで血中濃度が低下していくが、いい具合の濃度だと生き残った菌が活動を始めてしまう。全ての菌が死ぬような濃度を保つために、定期的に服用し、かつ医師が良いと言うまで辞めないことが重要である。それと一度抗菌薬が効かない菌ができると使える手札が減るのでその点でも良くない。
別にこれは万能薬ではないんだよ。
特定の病気や疾患、感染症に対して特に高価を発揮する薬はあるものの、あらゆる病を癒やすなんてものはない。一応候補としては水、希望、あるいは死があるが、多分これは求められているものではない。
なにせこういうものはバチカンの文書館ぐらいしか知っているものがないので、
2019年に
二酉という雰囲気とも違うし、
郡国志の伝えるところによると始皇帝の焚書坑儒を逃れた学者が今の湖南省にある大酉、小酉という名の二つの山の石穴に書物を隠したということに由来し、二酉は書籍を多く蔵する場所を意味する語として使われている。それを踏まえ、ここでは何らかの文化的理由で処分されそうになった本の保管所としての役割について述べている。
講官はテクノクラートみたいな側面もあるので単純な研究成果だけでなれるものではない、
テクノクラートは技術官僚とも呼ばれる科学技術分野の知識を持った行政担当者や官僚のこと。良くも悪くもエリート主義、技術至上主義になりがちである。冷戦期のソビエト連邦などに見られた。
きちんと統治されたモンゴル帝国であるとか、
もちろんモンゴル帝国にもビチクチのような制度は存在したが、制度文化の違いを乗り越えることは困難であった。
そう言って、私は頭の中からかつての世界の似たような民族を思い出す。
ユダヤ人のこと。
ヘーロドトスに相当する人物がいない。
ヘーロドトスは「
どこぞの嫉む神も出身はここ。
──明治元訳旧約聖書 (明治37年)、出エジプト記第二十章より
古代イスラエルにおける国神に対する拝一神信仰が後に一神教へと発展したという説に基づくもの。なお、引用文ではエホバ(ヱホバ)となっているが本来の読みは「ヤハウェ」であったというのが定説である。
もちろんエドワード・バーネット・タイラーが唱えたようなアニミズムから多神教、一神教という安易な一直線モデル
エドワード・バーネット・タイラーは「
傲慢な耶蘇教文化の産物だと言いたいが、
耶蘇は中国語におけるJesusの音訳に由来する。昭和初期まで用いられたが、まあその当時のキリスト教の印象はお世辞にも良いものではなかったのでこのような呼ばれ方を嫌う人物も多い。もちろんキイはわかってやっている。
歯式
ここでの歯式は哺乳動物の分類に使われるものと歯科健診やカルテに用いられるもののダブルミーニングになっている。前者は分数のような形で門歯、犬歯、前臼歯、後臼歯の数を書いたもの。後者は番号やアルファベットでヒトの歯を表す。
ということは第3大臼歯まで生え揃っているのか。
第3大臼歯はいわゆる親知らずのこと。
やっぱり硬いもの食べてるからかな。
顎のサイズの変化によって第三大臼歯の生えやすさが変わるという説に基づく。ちょっと調べましたけどコレって眉唾案件では?
ハプログループの調査とかして
ハプログループは一塩基のみDNAが変異しているような場所をデータ化してある程度の集団の傾向を捉えた上でグループ化したもの。男系についてはY染色体が、女系についてはミトコンドリアDNAが用いられる。これによって、人類の起源の地と伝播ルートが推定されており、アフリカ単一起源説の裏付けとなっている。
いや実際アダム・ヴァイスハウプトのオタク趣味同好会がフランス革命に与えた影響はないわけではないだろうけれども、
1776年に作られた
時間測定装置のための基礎研究だ。
今日ではほとんどが水晶発振器に取って代わられてしまったテンプと呼ばれる機械式時計の部品がモデル。これは14世紀には似たようなものが存在していたが、その後ロバート・フック、ジャン・ド・オートフィユ、クリスティアーン・ホイヘンスらによって改良を重ねられ、金属製の渦巻ばねが用いられるようになった。
ジョセフ・ブラマーの作ったものと比べてもお粗末なものだが、
ジョセフ・ブラマーの設計したブラマー錠は特殊な工作機械で作った互換性部品を採用していたことから規格化の走りとされることがあるが、その製法は企業秘密として扱われていたことには注意が必要である。この鍵を破ったものには賞金が出るとされたが、およそ半世紀成功者は出なかった。
ライノタイプとかのアイデアに到達するにはまだいくつか技術的ハードルがあるが、
ライノタイプはオットマー・マーゲンターラーとジェームズ・オグルビー・クレファンによって作られた自動鋳植機。キーボードを打つことによって活字を並べ、そこに合金を流し込むことで一行分の版をまるごと作るというもの。
ファブラボとかに方針が近いな。
「ただの麦粥ですよ」
モデルは古代ローマの主食の一つ。プルス。
アレクサンドリア大図書館があった時代における専門家の集まり具合と同じか、
エジプトのアレクサンドリアに設置されていた図書館には様々な分野から多くの人が集まった。科学史の分野に関する人物であれば、浮力についての研究やポンプの開発で知られるシラクサのアルキメデス、地球の大きさの測定や素数判定で知られるキュレネのエラトステネス、中世において支配的なものとなった医学理論を確立したガレノスなどがこの大図書館で訪れ、働き、学んでいる。