とはいえn=1で全体の傾向を論じるなとかなんで後件肯定の誤謬をさらっとやるんですかねとかp値が0.05越えてるくせに印象論で相関関係を語るとかいう業界はやっぱ嫌いだな。
nは対象となったサンプルの数を表すために使われる記号。n=1ということは一件のデータから結論を出しているということになる。事例研究としての価値はあるが、ここから全体の傾向を論じるのはあまりよくない。
後件肯定の誤謬とは例えば「ある社会集団には特定の行動を取りがちである。ある人物がその行動を取った。つまり、その人物は該当する社会集団に属している」といったような構造の誤謬。例えば社会集団を犯罪者、行動を食事に置き換えれば「犯罪者は食事を取る。この人は食事をした。つまりは犯罪者だ」といった無茶苦茶なことが成り立つ。ただし論じられている2つの要素(今回であれば社会集団と行動を取る人々)が同一であるか、密接な関係がある場合にはこの論理にはある程度の蓋然性が生まれる。しかしちょっと条件が複雑になると普通にそういう専門家として職に就いているレベルの人がこれをやらかすことがあるので人間は怖い。
p値はざっくり言えば「その現象が偶然起こる確率」であり、一般的には0.05を下回れば、つまりその現象が偶然に起こるとしたら20回に1回より稀であるとなれば「何かありそう」という風に判断される。逆に言えばその条件を満たさなければ「ただの偶然、そのくらいのデータは普通に出る」となるが人間の認知バイアスは強いのでこういう時には誤作動を起こしていやしかしまだ何かあると疑ってしまう。
キイは一応理工畑出身で統計学をかじっているので、ここらへんがいい加減な業界が嫌いなのはまあ、仕方がない。純粋に相性の問題である。
まあ半世紀もあれば濃縮ウラニウムによる分裂兵器ぐらいは作れなくはないだろう。
いわゆる原子爆弾。「ウラニウム」とか「分裂兵器」と呼んでいるのはかっこいいため。
負傷によって起こる感染症とかによる死は長い間あまり注目されてこなかった。統計がないと人間は印象で語りがちなのである。
統計学者のフローレンス・ナイチンゲールの活動を踏まえたもの。
ケトが私にやってくれた看護の水準から考えると私の知っている例よりはかなりまともだが、あくまでまともであって完全ではない。
例えば「傷をつけた武器に軟膏を塗れば治りが良くなる」としたテオフラストゥス・フォン・ホーエンハイムの系譜に連なる武器軟膏とか。なおこの治療法の否定は接触による「力」の伝播以外を認めない機械論的モデルによってなされたものであることには注意。一応対照実験もクリアした、当時としては信頼された治療法だったんですよ。軟膏が有害で対照群のほうが治癒が遅くなっていたことを除けば。
論文の投稿は無料。購読は有料。
なお一般的な論文誌では両方とも有料だったりオープンアクセスの場合は投稿が有料で無料で読めるとかだったりする。なんか歪なシステムに思えるかもしれないが、なんかそうなっているので仕方がない。
ノーベル賞、クラフォード賞、京都賞、ミレニアム懸賞問題、アーベル賞。
ノーベル賞はダイナマイトの発明で知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年から始まった物理学、化学、生理学・医学、文学、平和の5分野に対して年に各分野最大3人に与えられる賞。アルフレッド・ノーベの遺産の利息が賞金になるので、景気が悪かったり運用が失敗したりすると賞金額が下がるし、各分野ごとに賞金額が決まっているので受賞者が多いと取り分が少なくなる。スウェーデン国立銀行が賞金を出す「
クラフォード賞は人工透析機製造で知られるGambroの設立者であるアルフ・エリク・ホルガー・クラフォードとその妻のアンナ=グレタ・クラフォードによって創設され、1982年からクラフォード財団とスウェーデン王立科学アカデミーが共同で授与する賞。基本的には天文学もしくは数学、地球科学、生命科学の3分野を1年ずつ3年間かけて繰り返すが、アルフ・エリク・ホルガー・クラフォードが悩まされていた多発性関節炎における貢献については特別に割り込んで賞が与えられることがあるし、過去に天文学分野と数学分野の共同受賞例がある。賞金額は600万スウェーデン・クローナ、2022年のレートでだいたい8500万日本円。
京都賞は京セラ株式会社(設立当時は京都セラミツク株式会社)の設立者である稲盛和夫が創設した賞であり、先端技術部門、基礎科学部門、思想・芸術部門の三部門から、それぞれの部門内にある4分野が4年ごとに繰り返され稲盛財団によって各部門ごとに一人ずつ選ばれる。1985年から行われ、賞金は1億日本円。
ミレニアム懸賞問題はクレイ数学研究所が2000年に発表した7つの数学問題で、問題の解決を行った人物に対し最大100万アメリカ合衆国ドルの賞金(グリゴリー・ヤコヴレヴィチ・ペレルマン受賞の2010年のレートでだいたい9000万日本円)が与えられるもの。これは20世紀初頭にダフィット・ヒルベルトが発表した数学における未解決問題のリストを意識して作られている。今のところ、解決されたとみなされたのはポアンカレ予想のみ。
アーベル賞はノルウェー政府がノルウェー科学文学審議会の選定した数学者に与える賞。最初の授与は2003年。賞金は6000万ノルウェー・クローネ、2022年のレートでだいたい8000万日本円。
1936年から授与が始まっているフィールズ賞は賞金額が15000カナダドル(一番最近の開催である2022年の相場ではおよそ150万日本円)とここに載せた賞に比べれば低い。なお、キイはここで挙げていないが数学ブレイクスルー賞という2015年から授与が始まった数学を対象とした賞金300万アメリカ合衆国ドルの賞も存在する。
ストックオプションみたいなやつです。
株式会社の関係者が相場にかかわらず一定の金額で株を買うことのできる権利のこと。ベンチャー企業などで人材確保等のために用いられることがある。
人間というのはちょっと動くイラストとかに数十万円をつぎ込めるのである。
ガチャは悪い文明、というやつ。*1
ハルツさんとの関係はありがたきものだ。
ありがたきもの
舅にほめらるる婿。また、姑に思はるる嫁の君。
毛のよく抜くるしろがねの毛抜き。主そしらぬ従者。つゆの癖なき。
かたち、心、ありさますぐれ、世に経るほど、いささかのきずなき。
同じ所に住む人の、かたみに恥ぢかはし、いささかの隙なく用意したりと思ふが、つひに見えぬこそ、かたけれ。
物語、集など書き写すに本に墨つけぬ。よき草子などはいみじう心して書けど、かならずこそきたなげになるめれ。
男女をばいはじ、女どちも、契り深くて語らふ人の、末までなかよき人かたし。
(有ることが難しいもの
舅にほめらるる婿。また、姑に(良く)思われる嫁の君。
毛のよく抜ける銀の毛抜き。主を悪く言わない従者。少しも癖がない(人)。
容姿、心、態度が優れ、世で過ごしても欠点のない(人)。
同じ所に住む人で、互いに気を使って、わずかな隙もなく注意している人をついに見ないところからすると、(こういう関係は)めったにない。
物語、集などを書き写す時に原本に墨をつけないこと。良い草紙などはできるだけ心して書いても、必ず汚くなるようだ。
男女は言うまでもないが、女同士でも、契が深く話し合う人が、最後まで仲良くいる人(でいることは)難しい。)
──清少納言「枕草子」 七二段より(枕草子. 松尾聰, 永井和子校注・訳. 小学館, 1997, (新編 日本古典文学全集, 18). より、筆者により一部変改。訳文は筆者による。この部分の底本として用いられたのは三巻本系統の第二類本である相愛大学・相愛女子短期大学図書館春曙文庫所蔵、弥富破摩雄・田中重太郎旧蔵「弥富本」。新日本古典籍総合データベースでは「彌富本」となっている。)
枕草子が書かれた年代はおよそ1000年ごろとされているが、この当時から嫁と姑の関係が良いことは稀、つまりは有り難きことであると認識されていた。なおキイとケトとの関係もありがたいものである。
例えばほらあの理化学研究所だって4年かかってるし。
高峰譲吉がアメリカ合衆国から日本に戻ってすぐに渋沢栄一を始めとするメンバーによる設立協議会が設立されたが、これが1913年6月。翌年3月には貴族院と衆議院に設立に関する請願書を出したが、その年の国会では間に合わず1915年に帝国議会は設立を決定した。その後各種の資金を集め、理化学研究所が設立されたのが1917年3月20日。当時の日本のドタバタ具合は本当にすごい。
アントワーヌ=ローラン・ド・ラヴォアジエの水準には追いつきつつある。
具体的には精密測定による質量保存の法則の発見を想定している。
ざっくりとした算学的内容を含み、二項分布から正規分布を導出し、非常に弱い中心極限定理を示す。
中心極限定理は「ある集団からサンプルを十分多く取ったとき、得られる平均値の分布は正規分布になる」というもの。なおこれは分散という値が計算できることが前提であるため、それが発散するような分布だと成り立たない。これは測定の誤差の評価などに役立つため、生産計画などにとって重要である。
月に一度はヘルウィークみたいな感じになっているが、仲間と協力すれば乗り越えられるはず。
ヘルウィークは一般的にはアメリカ海軍特殊戦コマンド管轄の特殊部隊であるNavy SEALsの選抜過程の一つ、24週間にわたる
学会の予算を懇親会の参加費での若手扶助に使うのは現場で偉い人、具体的には事務代表と学会長が許可していたからあれは問題ないはず。
日本語訳: 偉い人が奢ってくれたけどあれはセーフ。
こっち系統の話をこれ以上するな、というかなりわかりやすいアピールである。
ここの理由をキイは勘違いしていて、自分がそんな俗っぽい理由でキイの下にいるとは認めたくない故の反発が混じっている。
なるほど、仮想とは言え図書庫の城邦を脅かす取り組みをするなら頭領か、それに近い人の援助がなければ難しいだろう。
クーデターへの反抗を考える若手幹部候補とか、明らかにまずい案件である。
蒸留装置の発展の結果、樟脳がついに見出されたので作れるようになったのだ。
裏設定ではあるが、ここで言う樟脳はボルナン-2-オンではなく1,8-エポキシ-p-メンタン(シネオール)のような類似した化合物のつもり。
レンズを組み合わせて綺麗な像を作るということはまだされていない。
私たちの世界では、レンズを使った幻灯機の初期の例としてアタナシウス・キルヒャーの影響を受けたクリスティアーン・ホイヘンスが1660年ごろに作ったとされるものがある。とはいえこの時期に光学の発展に伴ってヨーロッパ各地でこの手の装置の研究が進んでいた。
そこらへんの土の中から放線菌とかを持ってきてグルコース-6-リン酸イソメラーゼをちょちょいと抽出できれば
いずれも
プラントハンターというやつだ。
旅行先や征服地からの植物資源の回収は紀元前より見られ、大航海時代以降は活発となった。その過程でアカキナノキ、あるいはキナのような有用な植物の「発見」もあったが、しばしば搾取と植民地支配の裏返しのような側面も持っていた。生物の多様性に関する条約ではこういった歴史を踏まえ、国は自国内の「遺伝資源」に対して主権的権利を持つとされている。
飲み物を冷ましてもいいのだけれども、ソルベとかのほうがインパクトが大きいと思いましてね。
英語圏ではシャーベットになる。ソルベはフランス語。由来をたどるとアラビア語の
一応私の知っている食文化史では硝石の持つ負の溶解熱を使ったものがブルボン朝ぐらいにあったがはずだが、
実際にフランスに持ち込まれたのはヴァロワ=アングレーム朝のカトリーヌ・ド・メディシスがフランス王妃だったころであり、ブルボン朝にはカフェ・プロコップで提供されるなどかなり広まっていた。
基本的に自然界にはこういった糖が少ないので、摂取したら快楽物質が流れるようにできているし上がった血糖値を下げるシステムはインスリン系統以外は用意されていない。
なのでインスリン代謝がおかしくなると大変なことになる。一方血糖値を上げる方は通常用と予備用と緊急用とみたいな感じでいっぱいある。
モデルはアーモンドミルク。
指示をしているのは外征将軍の信頼する炊事校、まあ軍における調理と兵站確保と糧食買い付けとかなんかそういう重要なこと全般をやっている人だ。
「校」の由来は中国および日本に存在した軍事官職、校尉。日本語では「将校」などの単語の由来になっており、中国人民解放軍や中華民国国軍では佐官に相当する「校官」という階級が存在する。
私が知るような軍事教練、あるいは初等教育を終えていないと怒鳴って動かすのが最適解になってしまう。
一応日本の義務教育には集団行動訓練とかが組み込まれているのである。一応災害とかの非常時の集合とかいうことになっているけどね。