本当に官僚組織か?疑いたくなるほどの手際の良さだ。
実際明治期の日本では本当にこれくらいのテンポで色々なものが進んだ。当時の年表を見るとかなりつめつめである。
何人かがああ、となにかを察したような目を向けているような気がする。
この時には愛人の秘書を侍らせている上司だと思われていたということ。
天球の北極点あるいは南極点を指すグノーモンの角度は水平面から55度といったところ。
グノーモンは平行四辺形から合同で小さい平行四辺形を切り抜いたブーメランみたいな形の図形を差したり、日時計の影を作る部分を意味したりする。ここでは後者。
ここから北緯あるいは南緯は35度ぐらいと出る。明石市ぐらいか。私の読み取りの誤差を考えれば北は八郎潟、南は鹿児島と沖縄の境目あたりか。
北緯35度、東経135度にあるのは兵庫県西脇市だが、キイは明石市立天文科学館の記憶が強いので明石市について言及している。なお北緯40度東経140度は八郎潟を干拓して作られた大潟村内にある。また北緯30度は第二次世界大戦後に米軍の占領境界線として使われた。北緯30度より南の吐噶喇列島や奄美群島も鹿児島県なので、キイの地理知識はあまり正確ではない。
具体的には後世の研究者が一個一個保護紙で帙を手作りすることになる。
ただまあこういうことを考えるとレオナルド・ダ・ピサだろ、とか欧州中心主義を捨てて正しい発見者の名前で呼ぼうという野暮なツッコミがどこからか聞こえる。
Leonardo da Pisaは「ピサのレオナルド」の意味。ピサ共和国は商業国家で、レオナルド・ダ・ピサが生きていた頃にはかなりの勢力を誇っていた。ただしピサのドゥオモ広場にある斜塔がたぶん何よりも有名。なお「フィボナッチ」とはfilio Bonacij、「ボナッチの子」という意味であり、この名前で呼ぶのはあまり正確ではないが有名になりすぎたので使われている。
フィボナッチ数列と呼ばれる数列はインドにおいて音韻に関わる計算のもとで得られたという記録がある。短い音節とその倍長い音節を合計してある音節分だけ並べる組み合わせを考えると、そこにはフィボナッチ数列が現れるのだ。
白銀比はかつての世界で広く使われていた紙の規格、具体的にはA版、B版、C版に使われていた。
実際の正しい呼び名は「A列」「B列」「C列」。
確かアメリカ合衆国という非常に文化が遅れた国家があって、そこではインチという蒙昧な単位を基準とした悍ましき紙の規格が使われていたはず。
いわゆる「レターサイズ」を定めた
$n$ は自然数、もとい正の整数とする。
集合論的に自然数を定義すると、最初の一歩として空集合を使うために0が最小の自然数であるほうが都合がいい。一方で歴史上数は1から数えられるのでこの観点からは1が最小の自然数である。ここらへんは前提を揃えないと面倒になるので、数学をやっている人はわざわざ非負整数という言葉を使うことがある。
確かこの漸化式を閉じた式にするのは一応高校数学の範囲でできるはずだが、難易度としては最難関の大問一つぐらいには相当するし答えを知っていればすぐ書けてしまうので問題としては面白くない。
高校数学の範疇では $F_n = F_{n-2} + F_{n-1}$ を $F_n - \alpha F_{n-1} =k(F_{n-1} - \alpha F_{n-2})$ と変形し、等比数列とみなすことで一般項を求めることができる。解き方を知っていれば簡単な二次方程式を解いてパターンに当てはめる作業となるが、知らないと難しい。ちなみに実際に解くと
$$F_n = \frac{1}{\sqrt{5}} \left\{ \left( \frac{1+\sqrt{5}}{2} \right)^n - \left( \frac{1-\sqrt{5}}{2} \right)^n \right\}$$
となる。黄金比 $\phi$ が入っているのがわかる。
なお、世の中にはこのフィボナッチ数列の閉じた式を母関数を用いて計算するシーンをまるまる一章つかってやっている「数学ガール」という小説が存在する。おもしろいよ。
これは黄金比の利用例の一つとされるパルテノン神殿を作り上げたとされる
19世紀から20世紀にかけて活躍した工学者・数学者のマーク・バーによってこの記号が当てられた。機械式計算機で対数を求める時に使ったらしい。それとペイディアスがパルテノン神殿を作ったかもパルテノン神殿が黄金比で設計されたかもあやふやである。ふわふわ。
データー印である。
今でも事務の人が使う日付が入るハンコのこと。消印とかはそう。
かつての世界では
モデルはハボウキガイ科の貝が岩などとくっつくために出す足糸。地中海地域ではこれを繊維として使った製品があった。
野口英世は本来梅毒スピロヘータの研究で評価されるべきだが、死因でもある黄熱病の研究で知られているのはそういう「物語」が作られたからというのもある。
実際、彼は北里柴三郎や志賀潔と比べて後世評価されるほどの成果を残していたかと言われるとうーんとなる。
そもそも数という概念が薄い児童に教えるのだから様々な工夫が凝らされている。
水道方式や量の理論として知られる手法があったりする。まあここらへんはなんかよくわからない哲学に走って外延量と内包量を無理に切り分けようとしたりかけ算の順序をやけに重要視したりするのでそれはそれで困るのだが。
切符を切るように鋏をぱちんと鳴らすと、紙の一部が切り取られる。
実際パンチカードの由来の一つは切符に入れられる切り込みである。乗客の特徴に応じて鋏を入れる場所を変えていたのを知ったハーマン・ホレリスが孔の空いた厚紙を用いて統計処理を行うことを思いついたとされる。
ここらへんについては 平山健三, 増山元三郎, 中村重男. パンチカードの理論と実際. 南江堂, 1957. をかなり参考にしている。国立国会図書館デジタルコレクション個人向けデジタル化資料送信サービス対象書籍なので、みんな登録してオンラインで読もう!
自分とは異なる意見を飲み込んだ上で、関係性を踏まえて行動を制止できる。
多くの場合、誰かにとって愚かに見える行動でもその行動を選択する人にとってはそれなりに合理的なものだったりする。これを勘違いして「あいつは馬鹿だから」などと相手を否定したり、あるいは「間違っているから教えてやろう」と上から目線で行動するとろくなことにならない。ただ対話ができる相手かどうかは問題で、その前提がないとなにもできない。辛いところだ。
おや、一つ多い。
単純に$2^3$なので$8$。
7個の孔に対して3つの欠けとなると、35通りか。
7つのものから3つのものを順番を問わず選ぶとするとその組み合わせは ${}_{7} \mathrm{C}_{3} = 35$ となる。$\require{amsmath}\binom{7}{3}$ と書く流儀もあるが、これは数学でわざわざ $\mathrm{C}$ を書くのが面倒なぐらいに「
まあ国勢調査の統計が次の国勢調査までに終わるぐらいには便利になるか。
ハーマン・ホレリスの作ったパンチカードシステムがアメリカ合衆国の国勢調査局に採用されたのは、10年に一度の国勢調査が近づいているのに前回分の集計が終わっていなかったので開いた効率化コンテストで選ばれたからである。
ガラスは奇妙な性質を持つ。一定の温度で固体から液体に変化するのではなく、ゆっくりと柔らかくなっていくのだ。
定義にもよるが、ガラスは「液体」と呼べる場合がある。なお古いガラス板の下の方が厚くなっていたのでゆっくりと「流れて」いるのだという話もあるが、ピッチドロップ実験に使われるようなピッチよりも理論上の粘性が大きいのでそうそう「流れる」ことはないという研究結果がある。実際には製造の際厚みに不均衡ができたので、厚いほうを下にして設置したというのが有力な説である。
試験勉強で忙しい生徒にカリ球を作らせるなよ。
カリ球はユストゥス・フォン・リービッヒによって作られた実験道具。水酸化カリウム水溶液を中に入れておくことで、通過しようとする二酸化炭素を溶かし込むことができる。反応前後の質量を測定して差を求めれば吸収した二酸化炭素の量を求めることができるので、有機物の組成分析に用いられた。
参考までに、Usselman, Melvyn; Rocke, Alan; Reinhart, Christina; Foulser, Kelly. Restaging Liebig: A Study in the Replication of Experiments. Annals of Science. 2005, vol. 62, no.1, p. 1-55. (リービッヒの再演 : 実験再現についての研究) によれば、プロのガラス職人から学んだ学部生が50時間の指導と練習で少し大きめのカリ球を作ることに成功している。この話を作者が知ったのは化学史学会編『化学史への招待』内Section 3「リービッヒと有機分析装置」からである。
精密にやりすぎるとザイデル収差やら色収差について扱わねばならない。
ザイデル収差はレンズの形状に由来する焦点のズレであり、色収差は光の波長(つまりは色)ごとに屈折率が違うところから来る焦点のズレである。色収差については眼鏡を使っている人であればレンズの縁越しに光源を見ると少しだけ光の色が赤や青にボケてみえるやつ、と言えばわかるかもしれない。ここを本気で修正しようとすると様々な素材でできた大量のレンズを複雑に組み合わせる沼が待っている。
研磨剤については硫酸鉄の熱分解で得られる粉末状の酸化鉄(III)を使う。
科学というか工学的に実用された初期の例としては
「粗粒陂」は本多光太郎による当て字。そるびーと読む。鋼を焼入れした後にある程度時間をかけて加熱する「焼戻し」という過程で生まれるのがこのソルバイト。
それ以上の精度を出せるようになるとその方法が採用される、というように単位の定義は更新されてきた。
有名なのは前成説における精子の中の
前成説は16世紀から17世紀にかけて存在した、卵や精子の中に最初から小さな器官が備わっているという仮説。ニコライ・ハルトゼーカーは精子の中に「
メソソームは細菌の細胞膜を電子顕微鏡観察した時に見られる入り組んだ構造であり、発見当初は細菌の特徴的な小器官であると認識されていた。しかしその後研究が進み一般的には観察のために固定する過程で発生する表面構造であるとされるようになったが、一部の細菌にはこのような構造を持った小器官が存在すると主張する研究者もいる。こちらは少なくとも
むかしむかし、先を見るもの、と呼ばれた神の一人がいました。
ギリシア神話の