還り灯 ― 弟を救うため、少女は人を忘れる海へ沈む
作者:Rely01111
オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル
タグ:R-15 残酷な描写 ダークファンタタジー シリアス 姉弟 ファンタジー 異世界 救済 喪失 ライトノベル
世界の地表は、発光する霧に沈んでいる。
触れた者から記憶を、声を、やがて人であることまで奪う―褪せ霧。
人々は霧の上、山嶺の高みへ逃れて暮らしている。
その最も低い底、貧民街・澱底ノ街。十六歳のセラは、病で声を失った弟と、かつて霧へ潜って還ってきた父と暮らしていた。父は、底で見たものを語らない。
各家の軒先には、舌を抜かれた鐘が吊られている。褪せ霧の底へ、音が届かぬように。鳴らしてはいけない鐘の下で。
やがてセラは、ひとつの噂を知る。どんな病も癒すという、霧の底に眠る遺物——還り灯。
弟を喪いたくない。ただ、それだけで。少女は、誰も降りたがらない海へ、沈むと決めた。
潜るほどに人を忘れ、人を忘れた者ほど美しい天使の姿へと変わってゆく、その海の底へ。
カクヨムにも掲載しております
触れた者から記憶を、声を、やがて人であることまで奪う―褪せ霧。
人々は霧の上、山嶺の高みへ逃れて暮らしている。
その最も低い底、貧民街・澱底ノ街。十六歳のセラは、病で声を失った弟と、かつて霧へ潜って還ってきた父と暮らしていた。父は、底で見たものを語らない。
各家の軒先には、舌を抜かれた鐘が吊られている。褪せ霧の底へ、音が届かぬように。鳴らしてはいけない鐘の下で。
やがてセラは、ひとつの噂を知る。どんな病も癒すという、霧の底に眠る遺物——還り灯。
弟を喪いたくない。ただ、それだけで。少女は、誰も降りたがらない海へ、沈むと決めた。
潜るほどに人を忘れ、人を忘れた者ほど美しい天使の姿へと変わってゆく、その海の底へ。
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| 第1話 薄い朝の街 | |
| 第2話 渚のひと | |
| 第3話 舌 | |
| 第4話 沈むということ | |
| 鐘ヶ嶺 | |
| 第6話 別のもの | |
| 第7話 鳴ク洲 | |
| 沈ミ都 | |
| 第9話 おかえり | |
| 第10話 水面 |