25歳、高卒、会社員。

高校時代はクラスの中心でもなく、かといって孤立していたわけでもない。
いわゆる「二軍」くらいの普通の人生。

社会人になってからは仕事に追われ、友人と呼べる存在も、ゲームを通じて知り合った一人だけ。

そんな天野零の人生は、ある日の深夜――突然終わった。

原因は、神様の手違い。

本来ならまだ五十年以上生きるはずだった零は、神から謝罪とともに異世界への転生を提案される。

「……じゃあ、行ってみる」

こうして零は、剣と魔法、魔物と冒険者が存在する異世界へ。

転生時に授かった唯一の力。

それは――《創造》。

自分が理解しているものなら、魔力を使って生み出すことができる能力だった。

「今度は、自分の好きなように生きよう」

前世では何者でもなかった男の、二度目の人生が始まる。

最初は一人。

けれど旅を続けるうちに、仲間が増え、守りたいものが増えていく。

そしてやがて零は知ることになる。

自分に与えられた《創造》という力が、この世界に隠された大きな秘密と繋がっていることを――。

これは、神様の手違いから始まった、一人の青年の異世界冒険譚。