西暦2526年――。

人類は、青空を失った。

第三次世界大戦によって荒廃し、放射能に覆われた地球。
生き残った人々は地上を追われ、地下都市アガルタと八つの宇宙コロニーに、新たな生活圏を築いていた。

地下都市アガルタで掘削作業員として働く青年、レイ・クロフォード。

落盤事故で父を失った彼にとって、地上も、青空も、遠い過去の夢にすぎない。
相棒のガレスと共に地下を掘り、家族のもとへ帰る。
それが、彼にとっての変わらない日常だった。

だが、二人の少女との出会いが、その日常を打ち破る。

外の世界から持ち込まれた争いが地下都市を襲い、守るべき者を奪おうとする戦火の中で、レイとガレスは初めて武器を手に取る。
そして青年たちは、やがて二機のモビルスーツと共に、人類の未来を巡る戦いへ身を投じていく。

宇宙では、コロニー連合が人類を統治していた。
その頂点に立つ総督ガイスは、過ちを繰り返した人類に、もはや未来を選ぶ資格はないと断じる。

「人類は、選択の権利を失った」

秩序による救済を掲げるコロニー連合。
自由と青空を取り戻すために戦う、PBS――Pact of the Blue Sky。
そして、どちらにも属さぬまま、自らの正義を貫こうとする者たち。

地球を取り戻すのは誰か。
人類の未来を決めるのは誰か。
そして、管理された平和に抗ってまで、人は自ら選ぶ権利を求めるのか。

家族を守ろうとする者。
故郷へ帰ろうとする者。
過去を背負う者。
未来へ橋を架けようとする者。

交わるはずのなかった人々の想いは、戦いの中で結ばれ、やがて一つの名へと収束していく。

――A.S.T.R.A.E.A。

その名が意味するものを知った時、失われた地球と、人類に隠された真実が姿を現す。

これは、一人の英雄だけの物語ではない。

奪われた青空を、自らの未来を、そして帰るべき世界を――もう一度、その手に取り戻そうとする者たちの物語。

――『機動戦士ガンダム A.S.T.R.A.E.A』