高校二年生の上杉風太郎には、双子の弟・上杉孝鷹がいる。

兄と同じく天才的な頭脳を持ちながら、誰にでも笑顔で接する明るく優しい少年。そんな孝鷹の前に現れたのは、風太郎が家庭教師をする五つ子――一花、二乃、三玖、四葉、五月だった。

実は孝鷹と五つ子には、幼い頃の京都での忘れられない出会いがある。

再会した五人は、昔と変わらない孝鷹の優しさに触れ、少しずつ心を開いていく。

中でも五月は、どんな自分でも受け止めてくれる孝鷹に安心感を覚え、もっと彼のそばにいたいと思うようになる。

二乃は、誰にでも優しい孝鷹だからこそ「自分だけは特別になりたい」という気持ちを抱き始める。

そして三玖は、自分の好きな歴史や黒田如水の話を真剣に聞き、否定せず理解してくれる孝鷹に、少しずつ特別な想いを寄せていく。

「俺は、頑張ってる人を見捨てたくないんだ」

その言葉と優しさに惹かれていく三人。

勉強、試験、部活動、夏祭り――。

五つ子との絆が深まるほど、それぞれの恋心も少しずつ大きくなっていく。

これは、原作とは少し違う未来。

五つ子の中で芽生えた三つの恋と、もう一人の上杉家の天才が織りなす青春ラブコメディ。