重さの無い街
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オリジナル:現代/冒険・バトル
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致死率八十七パーセントの「白眼熱」。死んだ者は白い目で起き上がり、街を埋め尽くしていく。
宅配ドライバーの久遠湊は、四日間の高熱の末に生き延びた。ただし、目の縁に銀の輪を残して。手を触れずに物を動かせる力とともに。
だが、その力には代償があった。使えば頭の奥で「音」が鳴る。大きな力ほど、大きな音が。そしてその音は、白い目の群れを引き寄せる。
避難先の高校に妹・詩織がいる。十二キロ先。その道のりに、何人の死者が立っているのか、湊は知らない。
やがて湊は知る。この力が、政府に集められ管理されていることを。銀環者と呼ばれる同類たちがいることを。そして、彼らを焼き切って兵器にする計画が進んでいることを。
妹を守るために、湊は力の底に手を伸ばす。その先で待っていたのは、街を覆う見えない網と、「おかえり」と呼びかけてくる何かだった