グリムガル、オルタナ、辺境軍、義勇兵。
 否応もなく突きつけられる現実という理不尽。
 生きる為に戦えと誰かが言う。
 己が誰かも知らぬまま、ただ明日を夢見て武器を手に取る。
 ハルヒロ、マナト、ランタ、モグゾー、ユメ、シホル。彼ら彼女らとてそれは変わらない。この地に住まう多くの者と同じように。

 ――――気に入らねぇ。

 一刀を手にそう吐き捨てて、今日もまた蒙昧に“敵”を斬り捨てる。
 義理もない。筋合いもない。だが見捨てることもできない。何の因果もない六人を己は何故助けようなどと思ったのか。
 わからない。
 今日も一刀を血に染めて、ガキのお守りに勤しむとしよう。


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