2016年2月、ザイと呼称された勢力が出現してから半年あまりが過ぎた。
勢力圏は上海目前まで迫り、中国は激しい混乱の渦中にあった。
米軍はこれを危機的状況と位置付け、水面下で軍事介入へと踏み切った。
その中に二人、防衛省技術研究本部から極秘裏にザイの偵察を任された日本人が作戦に参加しようとしていた――


偵察から生還した航空自衛隊のパイロットに待ち受ける選択肢。
それはあまりにも過酷で受け入れ難いものだった。


公式記録から存在を消され、身の拠り所を制限され、それでもなお戦場を翔け抜けた自衛隊員の物語が始まる。
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