2118年。

自動車というものは、爛熟期を終えようとしていた。

青いネコ型ロボットはいまだに誕生していないが、完全自動運転型のAIカーは街にあふれていた。

AIカーの誕生により、環境問題は解決され、交通/物流は超効率化の時代を迎えた。
保険会社の自動車保険は遠の昔に破綻し、交通戦争は太古の遺物となり、人々は運転の楽しさを忘れ、老若男女問わず、行きたい時に行きたい場所にいつでも行けるようになった。

しかし、全知全能の神は自身では持ち上げられない石を生み出せない。交通管理システムが生み出すAIカーもまた、完璧ではなかった。

どのようなプログラムにも潜在的なバグが存在するように、AIカーの暴走もまた不可避の現実であったのだ。

事態に対応するために、対処療法的に、ガソリンカーによる暴走AIカーの処理が必要であった。

エクスドライバーの誕生である。

これは、エクスドライバーになりたい者たちが集う、エクスドライバー教習所(エコール・デュ・エクスドライバー)の、若き二人の物語である。




たぶん。
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