赤みがかった黒檀の長髪にハシバミ色の瞳。
 イギリス人の母、日本人の父を持つセツナは人と違う目の色や、洋風の顔立ちで周りから浮いてしまい、虐められていた。だがセツナは生まれも育ちも日本、内面はとても大人しくて引っ込み思案だった。
 虐められても、からかわれても、言い返すことも出来ず、人と違う瞳を前髪を伸ばして隠した。

 人と違うことが怖かった。人と話すことが怖かった。人に攻撃されることが、見られることが、誰とも仲間になれない感覚が怖かった。

 セツナが虐められたのは見た目だけではなかった。
 人と違う……不思議な力を使えたからだ。
 両親の離婚を機に、母の実家の魔法界に身を寄せたセツナはそこにも居場所がなかった。
 母の実家である「ノースエル家」は純血主義だったのだ。

 ハーフで馴染めない。
 大人しくて馴染めない。
 マグルの血が混じっているから馴染めない。

 我慢して、我慢して、我慢して……また失敗したくない、ひとりぼっちになりたくない、傷つきたくない……セツナは今日も何かに怯えながら居場所を探している。


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【ハリー・ポッターのモンスターペアレントおばさん】
https://syosetu.org/novel/298312/

以前載せたこちらの作品の主人公、セツナ・ノースエル先生の子供時代の話です。
モンペおばさんに至るルートと、傷と咆哮ルートでは結末が異なります。

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