一学期の中ば、ハルユキは限界を迎えていた。荒谷はいつも通りのいじめの一環のつもりだったのかもしれない。しかし、入学初日からこの日までかけて組み上げた黒騎士アバターは、ハルユキの最後の牙城だったのだ。
 追い詰められた人間の選択肢は二つ。畏縮して泣き寝入りか、逆上して暴走するかだ。そしてハルユキは限界まで譲歩した後で爆発するタイプだった。
「おぬし死にそうな顔しとるぞ。あるいは殺しそうな顔、かの」
 しかしその一言が、袋小路に向かいつつあった少年の運命を変える。

 中学内格差最底辺と過負荷が交わるとき、物語は加速する。

※注意※
 この作品は二次創作です。原作改変および独自解釈が含まれます。(例:ハルユキが黒騎士アバターを公開したのが四月から一学期中期に変更)
 また、基本的にAW世界が基準で、クロスオーバー先の作品は概念や世界観の輸入が主であり、原作キャラクターが直接出てくることはまずありません。
 以上の点に注意して、用法容量を正しく守って服用してください。

2020/04/06 状態を短編から連載中に変更。タグを追加

2020/05/16 『盤外編』投稿にあたり「掲示板形式」のタグを追加