「赤い鳥」と呼ばれた愚かな騎士がいた。

――呪いは3つ。

1つ、愛するものに向き合えない。
2つ、その感情はあらゆる全てに、互い相打つ剣となる
3つ、只擦り潰されるのみ。

「■■■」と呼ばれた優しい■がいた

――呪いは3つ。

1つ、愛するものは、それを諦めるだろう。
2つ、愚か者に、思いを届ける事は難しい。
3つ、君は、呪われるべきではなかった。

向き合うために果し合いを。
さあさあ世界よ、御覧じろ。

愚かな騎士が誰かに向き合い捧げ戦う高らかなりし合奏曲の独奏曲

お金にならない純粋芸術。人生逃げ場で即ち墓場。
語り明かすはこれまた呪われ哀れな道化の詩人――舌禍のウルルラッハ。
記したりしは不死たる死人――記し祟る沈黙の記述士モリアン。

とっくの昔に手遅れで、やりなおせると言うのなら、暫し醜きもがき苦しむ愚かな騎士をご照覧あれ。

一目惚れして捕まった哀れな騎士の逃れられぬ鬼ごっこ。

再び出会えば騎士は決して逃れられない。
この物語は既に終わり果たしている。故に語られねばならない。