「……復讐する。あの全員を必ず、地に堕とす……!!」

 罠により迷宮最下層の更に下へと落ちていく青年ルクス。
 死を待つだけの絶望の中、ルクスの目の前にあったのは漆黒の剣。

『選ばれし者よ。汝の怒りは如何ほどか』

 衝動のままに剣を握ると、大罪スキル《憤怒》を継承した。

 これは、裏切られた者にだけ与えられる対価。
 選ばれし者のみが許される、世界を自由に生きるための力。

 《嫉妬》の少女との出会いがルクスの覚悟を導き、支え、最終的には共依存の共犯者関係となっていく。

「……そうだな。俺達は、運命共同体だ」

 憤怒の祖エレボスが残した《憤怒》や他の《大罪》について情報を集めながら、世界を調和せんとする者らと戦う事になる。
 それが《大罪》の因果であり、世界の理への反逆である。

 復讐はやがて到達点ではなく過程となる。
 もう負ける事が無いように、ルクスは強さを求める。
 ――二度と、何も奪われないために。


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