慰謝料代わりに「出る」お城を頂きました ~不出来な妻と呼ばれたわたし、幽霊のみなさんの未練を聞き届けます~
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オリジナルファンタジー/恋愛
タグ:女主人公 離縁 ざまぁ 幽霊 聖騎士 溺愛 ラブコメ ハッピーエンド
「お前のような不出来な妻に、払う金などない!」

離縁の慰謝料は、誰ひとり住みつけたことのない幽霊城グレイフォードでした。
家賃なし。隣人なし。小言なし。――最高では?

引っ越しの夜、案の定、出ました。
軋む鎧。宙を舞う燭台。壁から生えて「出ていけぇ」と迫る先代城主。

元伯爵夫人アメリア(24)、毛布にくるまって回答。
「出ていきません。あと、その鎧は油を差してくださいな。軋んで眠れないので」

翌朝から彼女は、騎士の霊の錆を磨き、名前を忘れたメイドの霊と繕い物をし、
百年間かくれんぼ中の男の子を探す日々。
未練をひとつ聞き届けるたび、幽霊たちは名前と姿と記憶を取り戻していく――。

なお、除霊に来たはずが、なぜか薪割りだけして帰る聖騎士様も約一名。

誰にも要らないと言われた妻と、誰にも視えなかった住人たち。
お化けの城の、あたたかい家族の話。
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