陽炎の先に見える揺らぎ。そこに見えるものを掴みに進んだ。でも、進めど進めどそれは遠ざかって行ってしまう。一度は諦めた。隣の奴を置いて行けないから。それでも、陽炎の先にある水が忘れられなかった。

 陽炎が見渡す限りを埋め尽くした。二人っきりで誰もいないところに取り残された。でも、二人でいられれば何もいらなかった。お互いにそう思っていると確信していた。しかし、現実は無慈悲だった。されど、私はこの手を離さない。


*原作読破推奨
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