「これは先祖の遺したものなんです」
落ち着いた雰囲気の美しい女性が我が社へと持ってきたのは、かの有名な『精霊王』の書いたとされる手記だった。
精霊王といえばこの大陸に覇を唱えた偉大なる王にして、当時『邪教』とされていた精霊信仰を三大信仰の一つにまでした大神官だ。
もしも手ずから書いた手記であれば、それはかなり貴重な歴史的資料になる……
私は興奮しつつ、女性からもらった手記のページをめくった。
かなり古いものだったけれど、保存状態もよく、革の装丁は指に吸い付くようだった。
そうして、私は衝撃を受けることになる。
その内容は、かの偉大なる精霊王のことを記したとは思えないものだったのだ。
私はこの手記につけるタイトルを必死に考えた。
『偉大なる精霊王の真実』? あるいは『精霊王公記』? いや、これは、そのような立派なものではなく……
クズとヤンデレの、建国記。
そんな仮称が浮かんでしまうような、なんともひどい、『精霊王の真実』なのだった。
※カクヨム、小説家になろうで最後まで投稿したやつ
※カクヨム、なろうと掲載順を変更しております。具体的には途中に挟んでいたサイドを最後にまとめてあります。
落ち着いた雰囲気の美しい女性が我が社へと持ってきたのは、かの有名な『精霊王』の書いたとされる手記だった。
精霊王といえばこの大陸に覇を唱えた偉大なる王にして、当時『邪教』とされていた精霊信仰を三大信仰の一つにまでした大神官だ。
もしも手ずから書いた手記であれば、それはかなり貴重な歴史的資料になる……
私は興奮しつつ、女性からもらった手記のページをめくった。
かなり古いものだったけれど、保存状態もよく、革の装丁は指に吸い付くようだった。
そうして、私は衝撃を受けることになる。
その内容は、かの偉大なる精霊王のことを記したとは思えないものだったのだ。
私はこの手記につけるタイトルを必死に考えた。
『偉大なる精霊王の真実』? あるいは『精霊王公記』? いや、これは、そのような立派なものではなく……
クズとヤンデレの、建国記。
そんな仮称が浮かんでしまうような、なんともひどい、『精霊王の真実』なのだった。
※カクヨム、小説家になろうで最後まで投稿したやつ
※カクヨム、なろうと掲載順を変更しております。具体的には途中に挟んでいたサイドを最後にまとめてあります。
- 第1話 『混ざり目』の妹シンシア
- 第2話 妹を追放する
- 第3話 シンシアという少女の来歴
- 第4話 学校生活の始まりと終わり
- 第5話 精霊信仰
- 第6話 人生の転換点 (改)
- 第7話 メイドのリリー
- 第8話 異国への逃亡
- 第9話 雪の峰
- 第10話 『お兄様』
- 第11話 王都へ
- 第12話 『雪の王都奇襲』
- 第13話 妃
- 第14話 使節団
- 第15話 誕生日祝い
- 第16話 街角にて
- 第17話 路地裏の語らい
- 第18話 展示室
- 第19話 公爵館
- 第20話 襲撃事件の顛末
- 第21話 『精霊王の計略』
- 第22話 前王の処遇
- 第23話 前王アナスタシア
- 第24話 魔術塔からの手紙
- 第25話 王妃投票
- 第26話 行列からの逃亡
- 第27話 シンシアという妻
- 第28話 再会
- 第29話 精霊と精霊子
- 第30話 精霊王の結婚
- 第31話 第三国侵攻
- 第32話 精霊の儀式
- 第33話 三者の思惑
- 第34話 精霊国への逃避行
- 第35話 昼神教との戦い
- 第36話 精霊国への帰還
- 第37話 遠行
- 第38話 公爵救援演説
- 第39話 精霊王の軍勢
- 第40話 恫喝と色仕掛け (改)
- 第41話 結婚式の招待状
- 第42話 戦装束の披露宴
- 第43話 新しき民と古来の民
- 第44話 飢えるか、肥えるか
- 第45話 対策会議
- 第46話 大公国王との文通
- 第47話 砂と魔術の国への逃亡
- 第48話 大公国の証書
- 第49話 生家
- 第50話 ささやかな幸福
- 第51話 気候変動線
- 第52話 砂漠の宿場町
- 第53話 保護
- 第54話 『美しき』アスィーラ
- 第55話 帰る場所
- 第56話 戦争開幕
- 第57話 結納品
- 第58話 砂と魔術の国との講和
- 第59話 様式
- 第60話 砂の領域式の結婚パレード
- 第61話 『先制攻撃に対する反撃』
- 第62話 進路変更
- 第63話 祖国滅亡
- 第64話 早過ぎた縁談
- 第65話 昼夜の神と精霊と
- 第66話 スノウホワイトの誕生
- 第67話 国家神授説
- 第68話 溺れる者は氷柱をもつかむ
- 第69話 導器実戦投入
- 第70話 情報戦
- 第71話 精霊はなにをもたらすか
- 第72話 シンシアと子シンシア (改)
- 第73話 我が子の人生に望むもの
- 第74話 次期精霊王継承方法
- 第75話 海の領域への布教
- 第76話 『わつるふさま』
- 第77話 わつるふ様の宣教師
- 第78話 わつるふ様の正体
- 第79話 豊漁の儀式
- 第80話 精霊は万物に宿る
- 第81話 雪と海の境界線にて
- 第82話 『私』の決断
- 第83話 かつての住居
- 第84話 『精霊王号令』
- 第85話 『精霊王降臨』
- 第86話 スタンピード対処
- 第87話 七賢人
- 第88話 女領主エリザベート
- 第89話 銀と白と黒と赤
- 第90話 脱魔術思想
- 第91話 魔術塔からの手紙
- 第92話 高貴なる怒り
- 第93話 魔術塔の分裂
- 第94話 次期精霊王候補
- 第95話 願い
- 第96話 エリザベートの告白
- 第97話 『神童』
- 第98話 魔
- 第99話 精霊王
- 第100話 その手記の名は
- side中編 シンシア
- side短篇 前女王アナスタシアの死
- side短篇 ある滅びた国にて
- side短篇 『ある少女の半生』
- side 精霊王の精霊めぐり竜人編_前編
- side 精霊王の精霊めぐり竜人編_後編
- side 精霊王の精霊めぐりエルフ編_前編
- side 精霊王の精霊めぐりエルフ編_後編
- side 精霊王の精霊めぐり人魚編_前編
- side 精霊王の精霊めぐり人魚編_後編
- side 精霊王の精霊めぐり魔族編_前編
- side 精霊王の精霊めぐり魔族編_後編 (改)
- side短篇『美しきもの』
- side短篇 精霊王と呼ばれた男
- 初代精霊王からの遺言