ブラック家に仕える若い屋敷しもべ妖精・ミストは、
優しくもどこか影を背負った主人──レギュラス・ブラックを見つめていた。

兄シリウスとは正反対に、家族の期待に応えるため純血主義を演じ続けるレギュラス。
しかしその内側には、家族への愛情と、クリーチャーへの深い優しさがあった。

ある日、ヴォルデモートに連れ去られたクリーチャーが
震えながら帰還したことで、レギュラスの運命は静かに狂い始める。

「もう一度、あの洞窟へ行く」

家族を守るため。
クリーチャーを守るため。
そして、自分が信じてきた“英雄”の正体を知ってしまったがゆえに。

ミストはただ見ていることしかできない。
主人の優しさが、主人の死へと繋がっていくのを。

これは、誰にも知られなかった“獅子座の星”の物語。
最も暗い一等星が、闇の底で光ろうとした、静かな英雄譚。
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