血教の高手に育てられた少女・雪華は、師の死後、山を下りて飯屋で働き始めた。

武功、軽功、毒草、野営、逃走術。
生き残る術なら何でも知っている。
だが、世間の常識については少々怪しい。

そんなある日、雪華の武功を目にした正道の高手・岳清玄が言った。

「その歩法は、私の師を殺した男に似ている」

雪華の師・露楽は、かつて血教に属した魔人だった。

こうして雪華は、自分の知らない師の過去と、正道と血教の争いへ巻き込まれていく。

――なお、本人に正道へ入門する気はない。

「師匠と呼べ」
「嫌ですよ」

これは、邪教育ちの少女が正道に捕まり、逃げたり戦ったり友達を作ったりしながら、自分の生き方を決めていく武侠物語。

※作中に、土石流など災害を思わせる描写があります。