——その瞬間、私の目には「美しさ」しか映らなかった。

ある夏の日、県立陶都高校の2年生 星野楓花 は、誰もいない 美術準備室 で”彼女”を見た。
静かで、無口で、どこか擦れた雰囲気を持つクラスメイト、佐野衣織。
彼女は、レンズを向けながら——裸の自分を、写真に収めていた。

「ねえ、星野さん。覗いてたよね?」

すべてを見られたのは、私の方だった。
この出会いが 「契約」 の始まりになるとは、そのときはまだ知らなかった。

「この夏休み、私と過ごして。」
「その代わり、あなたのすべてを、私が支配する。」

彼女が撮る写真。
私を撮るカメラのレンズ。
覗かれるのはどちら?
支配されているのは、本当に私だけ?

だけど——その変化を、“親友” は見逃さなかった。

「ふうちゃん、どうして私に隠し事をするの?」

松田梨乃。
ずっと隣にいたはずの彼女の瞳が、じわりと黒く染まっていく。

「ねえ、ふうちゃん。もしかして——佐野さんと、言えないことをしてるの?」

これは、写真に刻まれる”関係”の物語。
レンズの向こう側で、何かが”壊れる音”が聞こえる。

写るのは真実か、それとも歪んだ記憶か——。

もえどむらさん(https://x.com/moedomura)に素敵な表紙イラストと挿絵を描いていただきました! ありがとうございました!
この場を借りてお礼申し上げます!


【挿絵表示】


鮮明なイラストはここから!→https://www.pixiv.net/artworks/127105140

4話以降、毎週日曜日21時に更新予定!

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