中学生の時、宿題の回収をしていた麻戸曜真は、楽しそうに騒いでいる女子に話しかけた。 その瞬間に弾けるような笑みは消え去り、真顔でノートを渡される。
それからだ。
麻戸曜真は女子——いや、ギャルが怖くなった。
高校二年生になった今でもギャルとは関わりを持たないようにしていた。
ある日、席替えをした際に、隣には高千穂梓が来た。
大きな声、遠慮がなく、着崩した制服。
麻戸の審美眼では、彼女を『ギャル』として認識していた。
おそらく初めてになる会話。恐怖からパニックになった麻戸は言い放ってしまう。
「俺はギャルが怖い。だから優しくしてくれると助かる」
どストレートに吐いた言葉は、高千穂の興味スイッチを刺激した。
からかわれ、怖がらされ、脈拍が130を超える日々。
心の平穏を守るために、麻戸は彼女に媚びへつらうことにした。
なのに。
「麻戸と話してると楽しいってニュアンスで受け取ってもらえる!?」
そう言われて、麻戸は高千穂梓と『友達』になることを決意する。
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超王道路線作品。ただし、進路はズレている。