【紅霧異変】

 幻想郷を紅の霧が覆う前の第百十八季春、風見幽香は幻想郷の端で全身をすっぽりと黒い外套で覆った外来人に出会った。田中田吾作と自らの名を奇妙な板で掲示したその外来人を気まぐれで人里に送ることにした幽香だったが、同道する途中でその外来人の異常に気付いてしまう。

【春雪異変】

 紅霧異変は終わり、人里近くの田の中に建てられた秋姉妹を祀る神社が風景の一部になった第百十九季の春。雪景色の中、春を求めて霧雨魔理沙は幻想郷を駆け、博麗霊夢は火鉢の前で暖を取る。
 そんな状況が一変したのは、冥界と顕界を隔てる幽明結界が何者かの手によって解かれたことが切っ掛けだった。霊夢が、そして、四季映姫・ヤマザナドゥが動き出す。

【閑話・萃夢想】

 春雪異変は終わり、人外達は遅れに遅れた春の農作業に精を出す。パチュリーが田を均し、アリスが茶を摘む中、魂魄妖夢は思い悩んでいた。伊吹萃香は、「弾幕勝負」を見定めるために異変を起こし、博麗霊夢は魂魄妖夢を身代わりに推薦する。その一方で、四季映姫は田中田吾作を見定めようと自ら田吾作の下へと足を運んでいた。
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