「彗星って、太陽に近づくほど、強く輝くんだって」
 夜風は少し冷たくて、でもあなたの声は私の胸の奥をあたためてくれた。

 ふたりきりで見上げた夜空。
 黒い空に、ひとすじの光が尾を引いて消えていく。

 「……じゃあ、私、彗星になりたいです」

 「どうして?」

 「だって……プロデューサーさんが、私の太陽だから」

 私はまだ、“不幸なアイドル”って呼ばれてる。
 何をしても裏目に出て、誰かに迷惑をかけてしまう。
 それでも、あなたが隣にいてくれるだけで――ほんの少し、光に近づける気がする。


 ――これは、白菊ほたるが彗星になるまでの物語。
 過去に囚われた少女が、たったひとつの温もりに導かれながら、歌い、笑い、泣きながら、自分だけの軌跡を描いていく。

 いつか私も、誰かの空に、希望を残せるように。
 たとえ一瞬でも――この空を照らす光になれますように。


 ※本作は「アイドルマスター シンデレラガールズ」の二次創作です。
 プロデューサーと高校生になった白菊ほたるの物語です。(登場するアイドルは原作より3年後の年齢になっています)
 二人の出会いは、原作のデレステと大体同じです。
X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ