————これは、各々の意志が響き合う物語。



 『聖杯戦争』。

 それは、あらゆる願いを叶える願望器『聖杯』を巡って繰り広げられる一大儀式だ。

 かつては日本の地方都市『冬木』で行われ、三回目の儀式の終盤、儀式の核である大聖杯が略奪されたことで終わりを迎えた。
 再びその名前が聞かれたのは六十年後。ルーマニア・トゥリファスの地で主催者を変えて四回目の儀式が行われるも、都市そのものに甚大な被害を出した上で、再度、大聖杯が消失。





 そして時は巡り、2017年。

 五回目の聖杯戦争が開催される。



 場所は、奇しくも聖杯戦争の源流を残す地・日本の地方都市『芥ヶ原市』。



 聖杯戦争にきな臭さを感じる魔術師・芥ヶ原の管理者(セカンドオーナー)である黒川和未は、自分の世界を護るために儀式への参加を決意する。
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