それは、神秘も、幻想も、魔術も存在しない世界のお話。

日本海に浮かぶ雲名島は過疎化という緩やかな衰退を徐々に迎えつつも、島民たちは都会の喧騒とは無縁の穏やかな日々を過ごしていた。
しかし、この地にありえない異物――『聖杯』が突如出現したことにより、平和だった島は召喚された英雄たちによる戦場と化してしまう。

この世界には、神秘も、幻想も、魔術も存在しない。
しかし――奇跡はあった。
災厄という名の、望まれぬ奇跡が。

これは、聖杯に選ばれてしまったマスターと、違う世界に放り込まれたサーヴァントの物語。
即ち――聖杯戦争の幕開けである。